ZEN-UN-YU 全運輸労働組合
 TOPNEWS全運輸とは行政研究全運輸の主張刊行物紹介お答えしますリンク組合員のページ国民平和行進
機関紙「全運輸」
2003年
1月05日
(973号)
新春

■1面

躍動

■2〜3面

国民に喜ばれる国土交通行政をめざして
  国土交通共闘・運輸共闘のなかま

■4〜5面

国土交通省を担う青年が描く未来
  今どきの若いものとは言わせない!私たちも真剣に考えています


「全運輸」 1面
▲トップインデックスへ

 

 あけましておめでとうございます。
 機関紙「全運輸」は発刊40年、常に全運輸の前照灯(ヘッドライト)として、組合員の皆様に親しまれてきました。
 今年も、全運輸の進む道を照らす機関紙として奮闘しますので、宜しくお願いします。

全運輸教宣部一同



躍動 ひと筋の光芒が射しはじめている。公務員制度改革という暗雲の亀裂から射し込む希望の光。一一月二一日、ILO結社の自由委員会は日本政府に勧告した。「日本の公務員制度はILO87号及び98号条約に違反する」「消防・監獄職員にも団結権を」「国家の運営に直接関与しない公務員に労働基本権を」「制約される公務員にはそれを適切に補償する手続きと機関を」など、画期的で胸のすく勧告だ。

 つっ込まれてあわてたのは総務省。「勧告は日本の実情を理解していない」「純粋に国内問題、政府方針を再考せよとは不適切」と国際世論に真っ向から挑戦している。が、ILOはすでにお見通し。「ILOの基準は諸国間に一律かつ一貫して適用され、加盟国は条約の批准によって約束した誓約を完全に尊重する義務を負う」と明快。ILO理事国が法的強制力はないなどと嘯くことは許されない。

 時代錯誤の公務員制度改革。もっとも、「大綱」は、某元首相と子飼いの官僚による密室謀議の産物なのだから、国際常識にかなうわけもない。「人権」後進国の面目躍如というべきか。グローバルスタンダードを振りかざすが、都合が悪くなると偏狭なナショナルスタンダードが顔を出す。これをダブルスタンダードという。この辺で戦後の遺物を一掃し、世界に誇る憲法を生活の隅々にまで実質化したいものだ。
 
 年の始めに思う。二一世紀は環境と人権の世紀である。大量生産・大量消費・大量廃棄の機械文明からの根本的転換が迫られる。環境問題の深刻化はそれが待ったなしの状況であることを示している。異なる民族や国家、文化や文明の共生が課題。それは、様々な矛盾と軋轢を伴うことだろう。だからこそ、主権・人権の尊重が不可欠。共生の世紀は横暴な戦争政策とは断じて両立しえない。(A生)

「全運輸」 2〜3面
▲トップインデックスへ

全国各地で日々汗を流す
国民に喜ばれる国土交通行政をめざして
国土交通共闘・運輸共闘のなかま


日々進歩する技術に応えるため奮闘!!
─全気象東京地本予報分会─

 全国の国土交通省で働くみなさん、あけましておめでとうございます。全気象東京地本予報分会です。当分会は気象庁予報課の職員で組織しています。
 気象庁は、中央省庁としては珍しく現業職場を抱えています。現業職場には地震・火山の監視や気象観測などありますが、その中の一つに予報課があります。
 予報課といえば、天気予報がまず頭に浮かぶと思いますが、本庁予報課では、天気予報だけでなく、防災気象情報の発表や、全国の気象官署に対し注意すべき事項の指示、マスコミ等を通じて注意喚起を行います。
 また、天気図の作成、天気に関する相談や週間予報や季節予報の発表も行っています。さらに、大気汚染に関する情報や、北西太平洋の大部分から南シナ海に至るまでの広い範囲の船舶に対し、海上警報を発表しています。
 このように気象に関する多種多様な業務を年中無休の24時間体制で行ない、気象災害を少なくするために頑張っています。このほかにも、予報課では、日々進歩する技術に合わせて予報精度の向上のために開発が続けられています。最近の例では、国土交通省内のすべての気象データを統合する動きに合わせて、気象庁内部での利用や部外機関が利用できるシステムの開発を行っています。
 しかし、気象庁は重要な業務を多く抱えながらも業務に見合った定員増や予算増はなく、開発業務を中心に長時間の残業をしなければならない状況で、個人の努力に頼っていては、国民に役立つ仕事も出来ません。
 全気象は、自然災害の脅威から国民の生命と財産を守り、国民の期待とニーズに応えるため、気象事業整備拡充運動を進めています。具体的には、予報課をはじめ全国各地にある気象台・測候所を地域の気象・防災センターとして拡充するよう求めています。
 全国の皆さん、署名などにご協力をよろしくお願いします。


桜島のパワーに負けぬと新たな誓い!
─全運輸九州支部鹿児島海運分会─

 あけましておめでとうございます。全運輸九州支部鹿児島海運分会です。当分会は本土最南端で気候温暖な鹿児島市内にあり、鹿児島県内の海運行政(奄美諸島の一部業務については名瀬分会で担当)を担当しております。
 当分会の特徴としては、窓からまるで銭湯の壁絵の様に桜島を望むことができ、爆発の瞬間も逃すことなく見ることができます。それはとても綺麗な風景なのですが、風向きによっては数分後に市内に大量の火山灰が降り積もり、視界は数メートル、ハンカチで口と鼻を押さえなくては歩けない状況になってしまいます。また、当分会は九州でも有数の繁華街である「天文館」に徒歩数分と非常に立地条件が良く、当局の不当な攻撃には負けないけれど、夜の誘惑に負けてしまっている組合員をよく見かけます。是非とも桜島降灰手当と天文館手当を勝ち取らなくてはならないと痛感しております。
 さて、海運職場では7月の組織再編により船員職業安定所が船員課に統合され、当分会でも定員1名減になりました。それに比べ求職者や失業保険受給者は不況の影響で増え続けており、船員課における労働強化は相当厳しいものになっています。また、組織再編により新たに創設された総務企画課では総務業務だけではなく、従来本局で取り扱っていた鉄道業務や企画業務を所掌しています。今まで福岡市に行かなければできなかった申請等が、地元でできることとなり事業者には概ね好評です。しかし、担当者は業務量が増加し、連日遅くまでの残業が恒常化しています。仕事は前に比べて忙しくなっているのに給料は毎年減らされているという事実には納得がいきません。
 今年も南の果てより、当局に対し桜島の噴火のごとく怒りを爆発させていきたいと考えています。


支部結成を果たし、職場の要求実現に向け前進!
─全建労九州地本大分川支部─

 あけましておめでとうございます。
 全建労九州地本大分川支部より新年のあいさつを申し上げます。
 大分川支部は、大分県大分市にある大分川ダム工事事務所に働く職員で組織している支部です。
 私たちの職場の大分川ダム工事事務所は、昨年の4月に新たに設置されました。業務内容は、大分市等の治水(洪水調節)及び流水の正常流量の維持、大分市の水道用水確保のため、ダム建設の推進をしています。
 5月には大分川支部結成大会を開催し、職場の要求実現を求め運動を大いに行っていくことを大会で決定しました。
 職場では、「5年連続の総収入が減となる勧告に対して、人事院制度が機能を果たしていない!」や「公務員制度による勤務評価の導入で、職場内の信頼関係が崩れるのではないか?」等の声が大きくなっています。
 また、大分県は他県に比べ、事務所数が少なく、事務所間の距離も離れていることから、転勤となれば長距離通勤や単身赴任を余儀なくされます。さらに、当局から配転しないと昇任させないことや、転勤するとなかなか大分に戻ることができないことなどがあり、ブロック内配転の基準や内部昇任などを当局に強く要求しています。さらに退職金の削減などについて新聞報道もあり今後どうなるか、心配であります。
 こんな厳しい時でこそ、職場の仲間の要求が実現できるよう団結しがんばる必要があります。
 国土交通共闘の皆さんと共に、全力をあげて奮闘する決意です。


三船体制実現そして、新造船建造の要求へ
─全港建中部地本名古屋港支部─

 中部地方整備局名古屋港湾空港工事事務所所属の浚渫兼油回収船「清龍丸」は、名古屋港を浚渫しているドラグサクション浚渫船です。
 34名の海事職職員が乗り込み、月曜日に出港し、金曜日に帰港を基本に、24時間、3交代体制で主に航路浚渫をしています。
 普段の作業としては、簡単に言うと掃除機の柄と吸込口(ドラグアームとドラグヘッド)の大きなものを備え、これを海底に下ろして土砂を海水と一緒に吸い込み、船内にため込んで一杯になったら土砂処分場に捨てるという浚渫作業を繰り返しています。
 国土交通省には清龍丸の他に浚渫兼油回収船が新潟(白山)と北九州(海翔丸)に配備されており、いずれも普段は、船舶が輻輳する港内や海峡の狭い航路で他船の邪魔にならないように自航しながら浚渫作業を行っています。
 またひとたび、油流出事故等が発生し、要請があった場合には、流出油等の回収作業に従事します。近年では、日本海でのナホトカ号や東京湾でのダイヤモンドグレース号の油流失事故の際に、「清龍丸」が出動し、大活躍しています。
 全港建は、以前から浚渫兼油回収船の三船体制を要求してきており、清龍丸の活躍を契機に、油回収船が認識されたことにより、2000年の海翔丸に続き、昨年には、白山を就航させ、現在のような三船体制を実現させてきました。そして、現在は老朽化した「清龍丸」の代替船建造を要求しているところです。
 清龍丸の代替船建造にあたっては、今後、要員などの実施体制確立も含め、乗組員の仲間の要求実現と国民の期待に応えられる体制づくりのために全力を挙げて奮闘していきます。


運輸共闘の存在が大きな心の支え
─海技大学校職員組合─

 海技大学校は海上経験のある船員、あるいは船員になろうとする者に対して、船舶運航に必要な学術および技能を教授し、これらについて研究することを目的として設置された我が国唯一の船員再教育機関です。
 昨年4月より独立行政法人に移行しました。
 芦屋市に本校が、倉敷市児島に児島校があり、理事長を筆頭に、教官、事務官、それに練習船海技丸の乗組員合わせて86名の職員がいます。
 海技丸は総トン数157トンの練習船で、決して大きくはありませんが、学生の航海実習や機関実習、サバイバル訓練などに大活躍しています。年に何度かは児島校へ行き、学生の実習にも大いに役立っています。
 さらに、毎年7月に実施されている海の旬間の関連行事では、地域の人々や子供たちを対象に、1日体験航海を行って好評を博しています。
 航海実習がないときは、本校から徒歩で30分ほどの深江岸壁に停泊しており、要請があればいつでも実習が出来るように保守整備をしています。
 物理的に離れた場所にあり、乗組員4人という小さなグループで力を合わせ頑張っていますが、様々な労働問題に戸惑うこともあります。
 そんな状況の下で、運輸共闘の存在が大きな心の支えとなっています。
 我々も共闘の一員として今年もがんばりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。


労働条件の改善を目指し日々努力しています!
─全海員学校職員組合連合会─

 独立行政法人海員学校は、国内航路で働く船員(タンカー、貨物船、フェリーボート等)の養成を目的に設置された学校で、静岡県清水市に本部を置き、中学卒業者を対象とする国立海上技術学校が現在6校(小樽、宮古、館山、唐津、口之津、沖縄)と、高校卒業者を対象とする国立海上技術短期大学校2校(清水、波方)の計8校からなっています。
 卒業後は四級海技士(航海・機関)の免状を取得し、その他に小型船舶操縦士の免許等多種の資格取得ができ、即戦力に十分対応できる教育カリキュラムとなっています。また、寮の設備も充実しており、全国各地から1千名もの生徒が将来の船長・機関長を目指し、厳しい就職状況の中頑張っています。
 職員は、教諭・事務員及び調理員の総員170名から構成されております。独法化に伴い、労働条件の変更や組織の改変など様々な問題が山積されています。
 しかし、組合員一丸となって労働条件の改善を目指し、本部交渉にむけての勉強会や、他組合との連携を深めるなど、組合活動の活性化に日々努力を重さねている状況です。

「全運輸」 4面
▲トップインデックスへ

新春特別企画

国土交通省を担う青年が描く未来
今どきの若いものとは言わせない!私たちも真剣に考えています

 昨年は、史上初の本俸切り下げや公務員制度「改革」をめぐる動きなど、青年の未来にとっても暗いできごとが続きました。国土交通省労働組合共闘会議(略称・国土交通共闘)の新年号共同デスクは、新春特別企画として、国土交通共闘に加盟する全運輸・全建労・全気象・全港建の四単組の青年と民間に働く青年とで「国土交通省を担う青年が描く未来」をテーマに座談会を企画しました。
 はたして、青年たちは、将来についてどのような話をしたのでしょうか。司会は、全気象青年婦人部長の和田孝一さんです。

司会 昨年は、史上初の本俸切り下げ、公務員制度「改革」、有事法制と暗い話題が多かったように思いますが、フレッシュな皆さんとともに、職場の現状とこれからの労働組合活動について話し合いたいと思います。それでは、自己紹介からお願いします。

内川 全港建の内川です。採用二年目です。横浜港湾空港技術調査事務所の技術開発課で働いています。仕事の内容は、港湾空港にかかわる公共事業の技術調査や設計をしています。

篠原 全建労の篠原です。採用七年目です。職場は横浜国道工事事務所の経理課です。事務所は、名前のとおり国道の維持管理などをやっています。全港建の方には学習会に来てもらったこともあります。

入江 全気象の入江です。採用六年目です。職場は新東京航空地方気象台(成田)観測課です。仕事の内容は、飛行機の離着陸にかかわる航空気象観測をやっています。

福嶋 全運輸の福嶋です。昨年採用されました。職場は国土交通省交通調査統計課です。仕事の内容は、全国の自動車の中からサンプルを選び調査をしています。私は、まだ免許も無く、自動車についてもわからなく大変です。

高橋 建交労の高橋です。建交労とは「全日本建設交運一般労働組合」の略称で、民間で働く建設、運輸労働者でつくる労働組合です。その、神奈川県のダンプ支部で働いています。仕事の内容は、ダンプ労働者の労働条件の改善に向け、県や国土交通省と交渉しています。また、ダンプ労働者の組織拡大をしています。

司会 労働組合のイメージってどう感じていますか。また、採用後すぐに加入しましたか?

入江 職場では活動が盛んなので、すぐ加入しました。

福嶋 誘われて加入しました。

内川 入省初日に説明を受けて加入しました。何をしているかわからなかったけど、飲み会の時に職場の先輩と話をして、「なるほど」と思いました。

篠原 入ってすぐに先輩に熱心に訴えられ、なんとなく加入しました。

青年をとりまく職場の状況

司会 定員削減がすすめられ、職場はどのように変わりましたか?

内川 省庁再編に伴い、地方整備局になるときに東北と関東に別れたので人が減ったと先輩から聞きました。

篠原 採用時より確実に人は減っています。でも仕事が減ってないから忙しくなるいっぽうです。

入江 観測などの機械化を理由に、定員削減が強行されています。しかし、技術的に不完全であり、雷や雹(ひょう)などの観測は人の目や耳によらないとできず、場当たり的な定員削減は良くないなと思います。

司会 高橋さんはよく国土交通省に行くと聞きましたが、国土交通省も省庁再編と定削に伴い人が減っており、対応とか変わったと感じることはありませんか?

高橋 建設現場では、現場の監督員が少ないと感じます。公務員の数が少なくなっていることもあって、必要なところに必要な定員を配置していない。もっと、増員して欲しいという声も聞きます。ほかにも、職安にも行くこともありますが、長時間待たされることもあります。

司会 本省は残業が多いと聞きますがどうですか。また、各職場の勤務状況はどうですか?

福嶋 私はそんなに遅くはないけど、なかには夜中の二時にタクシーで帰る人もいると聞きます。

内川 発注時期などには、超勤することがあります。また、工事業者との関係で、土日出勤もあります。

篠原 結構多いです。経理課なので年度末は特に多くなります。

入江 成田空港の観測課では三人一組で日勤、夜勤と交代勤務をしています。他の地方気象台では、二人一組で観測や予報をおこなっており、きついと聞きます。

篠原 全建労で調査した結果、超勤が年間最高一、八〇〇時間という人もいるようです。

全員 年間一、八〇〇時間〜(驚き)

高橋 私は、土日・夜も働いている方たちもいるので土日に休めないこともありますね。ところで、みんさん、残業代はキチンともらっていますか?

内川 未払いはあります。サービス残業を強いられている職場もあり、未払いをなくして欲しいと言うのが、そこで働く仲間の悲痛な願いです。

福嶋 わたしは超勤が少ないですけど、同期で深夜まで超勤をしていてもすべてはもらっていない、という人もいると聞きます。

高橋 サービス残業は違法だと厚生労働省が通達を出しているのに、国で働いている人たちがサービス残業しているのって悲しいですね……

職場での組合活動 レク活動を楽しく

司会 職場ではどのような活動をしていますか?

内川 青年部の執行委員と支部青年部の部長をしています。今の事務所は、省庁再編の時、二つの事務所が一つになったけど青年部がすぐに立ち上がらなくて、この間の夏に、ビアガーデンで立ち上げました。主に、要求活動とレク活動をやっていきたいと思っています。

入江 青年部ではありませんが、親組織の関東中部地本で執行委員をしています。

篠原 なかなかうまく運動できていませんけど関東地本の青年部長をやっています。

福嶋 分会の青年部の役員をしています。気づいたら名前がありました。活動としては、春にボウリング、秋にキャンプ、冬にはスキーをしています。参加者を集めるのが大変ですが、活動自体は若い人が集まるので楽しいです。キャンプを企画したけど雨で流れてしまった時は残念でした……

高橋 神奈川労連青年部で書記長をしています。レク以外には、桜木町駅前で「有事法制」反対のビラ配布もしました。また、今回の人事院勧告を受けて、最低賃金が上がらなく、横浜第二合庁の前で、神奈川の最賃七〇六円にかけて七〇六分のハンガーストライキをやりました。しかし残念なことに参加したのは、民間労組の青年だけでした。結局、七〇六分ハンストをおこない、その後、朝まで飲んでいました(爆笑)。また、最低賃金で一ヶ月生活する体験もしています。只今、体験中で月に使えるのは四万八千円で、一〇日経ってあと二万円しか残っていません。一番お金がかかるのは食費ですね。減らすしかないので、一日二食とかになりますね。

内川 何があっても一ヶ月は続けるのですか。

高橋 マイナスになってもやります。しかし、みんな生活できません。実際、憲法で「健康で文化的な生活を営む権利がある」と保障されているが、最低賃金では生活できないですね。それで、最賃一、〇〇〇円以上に引き上げてくれと要求を掲げ、労働局に交渉に行きます。交渉の日に最賃体験中の人があまり食べてなく、合庁の前で朝ビラ中に倒れたこともありました。

夢を持って公務員になったのに

マイナス人勧 民間に働く人にも影響

司会 人事院が史上初のマイナス勧告を出しましたが、どう思いますか?

福嶋 まだ実感はないですが、入ったばっかりなのに下げられるなんてひどいです(怒)。夢を持って入ったのに。一年目からこんな事になるなんて思っていませんでした。

内川 マイナス人勧は、不利益不遡及の原則を打ち破るもので許せないです。私の同僚にも賃金の計算をしている人がいるけど、自分の給料を減らす仕事で遅くまで残っており、精神的につらいと言っています。

篠原 許せないです。本俸がマイナスというだけでも許せないのに、四月からの遡及ですからね。

司会 マイナス人勧がでても、まだ公務員の方が恵まれており、もっと下げてもいいのではとの声を聞きますが、どう思いますか?

高橋 組合員の中では、公務員の賃金を下げていいと思う人はいないです。組合未加入者や同世代の青年は公務員は恵まれていると言いますが、公務員の賃金水準は私たちの目標です。
 マイナス人勧は、民間企業で働く人たちに大きな影響を与えます。会社側から「公務員の賃金が下がったから下げる」といわれかねないので、重視しています。公務員の賃下げはおかしいという声を上げ、共同のとりくみをしないといけないですね。(一同納得)

公務員制度「改革」 公正な「評価」は難しい

司会 公務員制度「改革」って聞いたことがありますか?

内川 知っています。民間でも、「能力・業績主義」は見直されており、公務員にもなじまないです。「能力」と「業績」で決めるとなると基準が難しいと思います。例えば、公共事業では、高い工事を担当したら成績がよいのか。そうなると評価の高い業務に集中し、他の業務がおろそかになる可能性があります。また、評価する人に気に入られようとする行為が起きてしまうことも考えられます。

篠原 絶対に無理だと思います。何を基準に評価するのか困るでしょうね。発注金額などで評価出来るはずはなく、難しいと思います。

入江 私も聞いたことがあります。気象事業には、相いれないと思います。

高橋 公務員の能力ってなんなのかって思う。国民の声を聞くのが能力なのか、国民の声を受け付けずに上手くやることが能力なのか、そこで評価が別れるのかなと思うのですが。ちなみに、公務員にはスト権はないのですよね?

司会 はい、ありません。

内川 人事院は、労働基本権が制約されたなかでの代償機関と聞くが、組合の上京団に参加しても、公務員の味方に本当になってくれているのか?という思いがあります。

高橋 公務員給与が下がり続けた時にスト権がないというのはおかしいと感じると思います。公務員がストライキをやると迷惑だからやるなという声は強いと思います。神奈川のある私鉄は、毎年「明日からストに入ります」と看板で掲げていました。「ご迷惑を掛けるかも知れませんが分かって下さい」と。結局はやらないけど、それを毎年続けると受け入れられてくると思います。

司会 高橋さんが言われるように、公務員もこれから毎年賃下げされ続けると、ストライキをやらないといけないという感じを持つし、ストライキを応援する世論に変わってくれるのかなと考えられます。

「有事法制」もっと興味を持ってほしい

福嶋 最近、職場の中で「有事法制」反対の署名が回ってきました。決まったらどうなるのですか?

司会 国会に法案が提出されましたが、私たちの運動で成立させませんでした。
 国土交通省で働く労働者は、戦争が起きた場合、道路や橋、港や空港施設、航空管制、気象情報などについて軍事協力させられるおそれがあります。

高橋 ビラを配っていても反応は多いです。戦争はイヤだとか、平和を願うのに戦争に巻き込まれるのはイヤだと言う若い人たちの声は多いです。

内川 「有事法制」の内容を見ると、「有事」と言いつつも日本を守ることより、周りの国に攻撃をかけるのではないかと思います。

篠原 戦争になると一番に行かされるのは若い人ですから、若い人にもっと興味を持ってもらいたいです。

入江 戦争になると、国民向けの気象情報がシャットアウトされてしまいます。

高橋 「陸・海・空・港湾労組二〇団体」に加盟している一組合として、神奈川で「有事法制」反対のデモなど積極的に参加しています。

福嶋 日本には世界に誇れる憲法九条もあります。

将来への不安みんなで変えるしかない

司会 一〇年後、二〇年後はどうであればいいと思いますか?

内川 公共事業は、今、不況とかで過渡期にあるのかな。今のままではないと思います。

篠原 そうですね。これから変化すると思います。

入江 定員削減が続き組織がどうなるか心配です。

福嶋 民間委託が進み、仕事がなくなってしまうのではと不安を感じます。

司会 労働組合に対する期待などありますか?

内川 厳しい時代だから頑張って欲しいし、一緒に頑張っていきたい。仕事は好きで始めたもので、人減らしとかでやる気を削がれてしまうのは寂しい。納得して気持ち良く働ける職場になったらいいなと思います。

入江 組合費が高いことを理由で離れていく人がいることが寂しい。そんなことを感じさせないような組合になって欲しいです。

篠原 やっぱりみんなで変えていくしかないです。確かに組合に入ってくれない人も多いですけど、そのうち「必要だ!」って時がくると思います。

高橋 どうやって働く人の雇用と暮らしといのちを守っていくのか。やっぱり国民のための正しい政治をやってもらうように、政府に働きかけていくことも労働組合の役割だと考えます。

福嶋 組合って何となく固いイメージがあります。しかし、一人ひとりの意見を反映するために組合は必要であり、勉強になりました。

内川 組合が何をやっているかが見えてこないとメリットを感じないと思います。普段から周囲に活動していることを教えることが大切だと思います。

福嶋 これから覚えていくこともいろいろとあるし、話す内容とかが堅くて緊張しちゃうんですけど……

高橋 労働組合って固いイメージもありますが、どれだけ柔らかく話ができるか、分かり易く教えてあげられるかで、理解が深まり、入ってくるのに抵抗がなくなると思います。

司会 労働組合をやっていく上では必要なことでもあるけど、活動していくうちにわかってくると思います。みなさん、これからも頑張ってください。(終)

参加者の紹介
◇全運輸◇
本省支部
福嶋 枝里子さん
   
全建労
横浜国道支部
篠原 賢祐さん
   
◇全気象◇
関東中部地本
入江 和紀さん
   
◇全港建◇
横浜技調支部
内川 直洋さん
   
◇建交労◇  
  高橋 英晴さん
   
◇司 会◇  
  和田 孝一さん

 

TOPNEWS全運輸とは行政研究全運輸の主張刊行物紹介お答えしますリンク組合員のページ国民平和行進
(c)2002 All Right Reserved Zenunyu