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機関紙  「全運輸」
  2001年 
 12月5日(951号)
要求で団結し 職場に真の労働組合をつくろう

国民のための行政を確立しよう
□1面 11・30国公労連第3次中央行動
  総務省を怒りで包囲!
  北から南から全国の仲間920名が大結集

躍動
■2・3面 11・30中央行動 920名結集で大成功
  参加者の声

楽しんでつくる機関紙活動でありたい
  全運輸第19回教宣担当者会議

いそげ団塊の世代対策 昇格差別の是正を
  2001年度10月期運輸部門昇格上京団行動
□4面 新たな港の秩序を国民とともに創ろう
  第24回港湾シンポジウム東京港

JAL907便事故と安全対策について報告・討論
  第18回 IFATCAアジア・太平洋地域会議

公務員制度「改革」で職場は
  連載企画(第2回)
「全運輸」 1面
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11・30 国公労連第3次中央行動

総務省を怒りで包囲!
北から南から全国の仲間920名が大結集

 12月中旬の「公務員制度改革大綱」決定をにらみ、最大のヤマ場となった11月30日、「民主的公務員制度確立」「公務員の労働基本権確立」を求め、国公労連2001年秋季年末闘争「11・30第3次中央行動」が、全体で5000名の結集で盛大に実施されました。
 全運輸は、全国から職場の怒りを背景に史上最大の920名が参加し、総務省、行革推進事務局などに対して怒りを爆発させました。
 全運輸は、「11・30中央行動」を実力行使体制に匹敵する重要な行動として位置づけ、成功に向けてとりくみを強化してきました。その結果、94年に「一時金切り下げ阻止」で人事院を包囲した「7・19中央行動」の、902名を上回る920名が参加し、行動の大きな成功と、全運輸の組織力を確認しました。

 12月中旬の「公務員制度改革大綱」決定をにらみ、最大のヤマ場となった11月30日、「民主的公務員制度確立」「公務員の労働基本権確立」を求め、国公労連2001年秋季年末闘争「11・30第3次中央行動」が、全体で5000名の結集で盛大に実施されました。
 全運輸は、全国から職場の怒りを背景に史上最大の920名が参加し、総務省、行革推進事務局などに対して怒りを爆発させました。
 全運輸は、「11・30中央行動」を実力行使体制に匹敵する重要な行動として位置づけ、成功に向けてとりくみを強化してきました。その結果、94年に「一時金切り下げ阻止」で人事院を包囲した「7・19中央行動」の、902名を上回る920名が参加し、行動の大きな成功と、全運輸の組織力を確認しました。

国会議員からもエールの声が

 「11・30中央行動」は、早朝から総務省前ビラ配布・宣伝行動、本省支部独自の国土交通省玄関前ビラ配布行動でスタートしました。宣伝行動では、国公労連小田川書記長が、公務員制度「改革」を巡る最近の情勢を報告し、その後、全運輸橋本副委員長が、現在進められている「改革」の矛盾を指摘し、民主的な公務員制度確立を訴えました。
 その後行われた議員要請行動では、ほとんどが秘書の対応でしたが、日本共産党・春名衆議院議員から「同感であり、委員会等で発言したい」との力強い発言がありました。

全運輸の組織力で中央行動が大成功

 全運輸は、この日の集中行動である総務省と行革推進事務局包囲行動に、全運輸史上最大の920名を集め、国公労連全体では、4300名で総務省を包囲しました。また、独自のムシロ旗、パラソル、プラカード等で「過労死ナクセ」「キャリアの優遇ヤメロ」「労働基本権回復」などの要求を訴え、国公労連を代表して全運輸村上青年部長が「ここに集まった全運輸1000名の力をバネに最後までたたかう」と宣伝カー上から決意表明を行いました。

総決起集会に5千人

 引き続き行われた、全労連「公務員制度改革」対策本部、公務労組連絡会主催の「民主的公務員制度確立11・30中央総決起集会」には5000名が結集し、日比谷野外音楽堂を埋め尽くしました。
 集会では、坂内対策本部長(全労連事務局長)が「小泉内閣は、政府・大企業のためだけに働く公務員をつくろうとしている。民主的公務員制度確立のため、全労連は奮闘する」と挨拶し、集会終了後は、国会コースと行革推進事務局コースにわかれてデモ行進を行いました。
 デモ出発の間には、各単組のパフォーマンスが行われ、全運輸からは、ムシロ旗、プラカード、パラソル隊がステージに上がり、青年部熊澤執行委員(神戸海運支部)が、「能力・成績主義賃金の公務員制度に反対し、最後までたたかう」と決意を述べました。

行革推進事務局前を1時間のデモ行進

 行革推進事務局コースでは、全運輸を含む3000名のデモ隊が1時間にわたり延々と続き、行革推進事務局に怒りを込めて「公務員制度の改悪はやめろ」「能力・業績主義賃金反対」「職場破壊の人事管理反対」とシュプレヒコールしました。
 最後は、デモ最終地の芝公園が全運輸の旗と「青はちまき」でいっぱいになり、福田委員長の団結ガンバローでこの日の行動を終了しました。


躍動 21世紀最初の年が暮れようとしている。新世紀に夢を託し、希望を持って新年を迎えた人も多かっただろう。蓋を開けてみれば、国民に「痛み」を押しつける議論に明け暮れる一年だった▼完全失業率は5%を越え、男性失業率は6%に届く勢いだ。食の分野では3頭目の狂牛病感染牛が見つかり、安全な食生活を未だ確保出来ない状態が続いている。さらに医療の分野では、患者、医療機関、保険者がそれぞれ痛みを分つよう「三方一両損」の説明に政府は躍起になっている▼こうした背景と裏腹に、政財界の後押しを受けて、大企業は相次ぐリストラ「合理化」策を強行し、かつてない大幅な経常利益を計上している。政財界がこうした国民の「痛み」を踏み台に一挙両得を目論んでいることは明白だ▼公務員制度改革論議も然り。官の「天下り」を容認し、能力・業績主義に基づく、国民無視の公務員像が描かれている。結局は、この「改革」も行政サービスの低下の「痛み」を国民に押しつけるだけの愚策に他ならない。(IT)

「全運輸」 2・3面
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11・30中央行動
920名結集で大成功

参加者の声

 本省支部の瞬間風速(参加者)は、何と206名!霞ヶ関の総務省前は人、人、人だった。瞬間でも、大木に打撃を与えただろう。

本省支部 斉藤公子さん


 全て先送りとごまかし、わたしたちの労働条件が、勝手に決められようとしていることに怒りがいっぱい。

羽田航空支部 小倉 功副支部長


 920名の熱気を通して、参加できなかった全国の仲間の、熱い思いが伝わってくるようだった。

九州航空支部 園田孝次書記長


 月末金曜日の行動ということで、各分会には学習情報の提供と、連日の参加要請を行い、職場をあげての協力の下に、28名の休暇動員を成し遂げた。日比谷野音での集会・デモの熱気を、各分会にフィードバックしていきたい。

関東支部 神戸秀雄支部長


 参加してみて、とにかく1000人の仲間結集の迫力に驚いた!おいら出身の全村民とほぼ同人数!

北海航空支部・函館分会 町田雅史さん


 仙台へ来て初めての中央行動。久々の集会参加・デモ行進で、改めて組合の結束の強さを実感した。

東北航空支部・仙台分会 北山満さん


 中央行動に初めて参加。総務省前、日比谷野音に全国から集まった組合員の数の多さにびっくりした。

航空管制支部 松田航太さん


 久しぶりに中央行動は、全運輸の部隊がひときわ多いので、大いに励まされた。ゼッケンや揃いの「青はちまき」がとても良かった。独法化1年目で、制度改悪の先取りともいえる運研の勤務評定導入問題も、これからが正念場。団結こそ力、ともにがんばろう。

運研支部 堀 重雄書記長


 暑い日だった、人々の熱気がすごかった。こんなにも多くの人が団結してがんばれた。この改革は許してはいけない。労働者としての誇りを持とう。

沖縄航空支部・那覇管制部分会 岩田浩輝さん


 目標には満たなかったものの920人の仲間が参加し、声高らかに要求をアピールしてきた。あらためて、全運輸の結束の強さに感動し、日常の組合活動での自信につながった。

中部支部・青年婦人部 豊田克文さん


 支部から16名(青年部含む)が参加した。公務員制度改革は、航空職場で働くものにとって、とうてい受け入れられない。参加人数の多さに、全運輸の意識の高さをあらためた。

近畿航空支部 上田俊行さん


 全国から5000人が参加し、力強さとともに刺激を受けた。今後も、この力強さを保ち行動していきたい。

中部航空支部・岡崎分会 寺田圭一さん


 あまりの人の多さに圧倒された。これだけの力があれば「何とかなるんじゃないかな」と実感した。

神戸海運支部 会見圭二さん


 「改悪を許すな!必ず阻止してやる!」周りの熱意に、いつのまにか私も声を上げて反対していた。

中国支部 白髭貴美子さん


 初めて中央行動に参加し、全運輸の団結力に正直ビックリした。これからも積極的に参加したい。

中国航空支部 池 信孝さん


 日比谷野音に人があふれ、デモ行進がどこまでも続く。全員が主人公を実感した1日だった。

四国支部 真鍋栄司支部長


 延々と続くデモ隊の一人となれたことに対して、職場から送りだしてくれた仲間に感謝。

四国航空支部 中川勝生書記長


 団結の強さ・必要性、怒りの声。公務員制度改革が、ルール無視の矛盾だらけの改革だと強く感じた。

九州支部 剣持宗宏さん

楽しんでつくる機関紙活動でありたい
全運輸第19回教宣担当者会議

 全運輸第19回教宣担当者会議は、11月15〜16日の2日間、東京で開催されました。会議には、本部・各支部の教宣担当者・通信員など36名が参加し、教宣活動の目的・意義を確認するとともに、機関紙づくりの実技について学習しました。

読む側の視点に立った機関紙づくりを

 1日目は、全労連会館において、宮垣書記長による「組合活動における教宣の意義について」、日本機関紙協会・千葉景四郎事務局長による「読まれる機関紙とは」の講演が行われました。
 宮垣書記長は、日本のマスコミの特徴や歴史などについて、ユーモアを交えながら紹介し、参加者らは笑い声とともに、感心したようにうなずく場面も見受けられました。
 全運輸機関紙コンクールの審査も行う千葉氏は、自らの機関紙づくりの体験談を交えながら、読む側の視点に立った機関紙づくりの必要性を強調し、日頃機関紙づくりで苦労している参加者には、大変参考になりました。

「大変」だが「楽しい」? レイアウト作業

 2日目は、代々木のあかつき印刷ASビルに場所を移し、全員で「編集講座」を受講しました。講座では、午前中はフリーカメラマンの尾辻弥寿雄氏による「写真で生きる新聞づくり」、フリーレイアウターの北原辰己氏による「新聞づくり入門」の講義が行われ、参加者からは「アルバム用の写真と新聞用の写真の違いなど参考になった」、「レイアウトの基本を学習できてよかった」などの感想がよせられました。
 午後からは、あかつき印刷のスタッフに教えられながら、実際に機関紙のレイアウト作業を体験しました。参加者らは真剣な表情で作業し、「思った以上に大変でした」といいながらも、スタッフの助言を得て機関紙づくりを楽しみました。

参加者のこえ

 普段何気なく、どちらかといえば締め切りに追われて作っていたため、何のための機関紙なのか目的意識をしっかり持って、編集・作成することが大切であると痛感した。

四国航空支部 渡辺憲幸さん


 当支部を含め、多くの支部・分会では教宣活動の必要性は認識していても、各種の指示・行動が中心で教宣活動が二の次になっているのではないでしょうか。当支部・分会でも、以前は継続的に発行されていた機関紙が、今ではほとんど休止状態です。そのような職場の悩み・活動状況を、交流できる場も設定してほしい。

新潟支部 斎藤芳久さん


 支部機関紙の編集をしていますが、今まではその必要性についてあまり深く考えていませんでした。「どうせ読んでくれないのだから」といった気持ちから、編集に力が入らなかったのが正直なところです。しかし、今回の講義を受けて、機関紙は執行部と組合員を結ぶ大切なホットラインであることを認識しました。

中部航空支部 杉山正典さん


 自分が知っているのは少しだけなので、タイトルの付け方とか、編集に有効な資料の探し方(WEBサイトなど)とかも教えてほしかった。

航空管制支部 高橋優子さん


 すごく楽しかったです。今でも、一部が手作業というのは驚きで、なかなか難しくて苦労しました。

羽田航空支部・成田分会 野田華恵さん


 自分たちのつくった機関紙(定期発行しているもの)の講評があれば、参考になると思います。

近畿航空支部 寺浦一紀さん


 「写真で生きる新聞づくり」の講座では、カメラ撮影のイロハから、アルバム用の写真と新聞用の写真の違いについて、とても参考になりました。

近畿航空支部 攝待喜弘さん


 「読まれる新聞とは」の講座では、「共感が大事、報告だけでは読む気がしない」というのは、そうだなあと思いました。うちの新聞、そんなかんじなんですが。

中国支部 平野智子さん


 新聞ってこんなに大変なんだなあと分かりました。今まで作ってきてくれた方々に、拍手を送りたいと思います。アンドがんばらなくっちゃ。

中国支部 村上聖美さん

いそげ団塊の世代対策
 昇格差別の是正を
2001年度10月期運輸部門昇格上京団行動

 2001年度10月期運輸部門昇格上京団行動は、11月19〜20日、東京池袋センターシティホテルにおいて、支部代表及び本部合わせて23名の参加で開催されました。
 冒頭、福田委員長から「本省・地方運輸局の組織再編に併せて、仕事にふさわしい格付けを要求していく必要がある」と挨拶があり、事務局からの提案の後、議論に移りました。

団塊の世代対策が重要

 議論の主な課題・問題点は、(1)団塊の世代対策、(2)女性の昇格問題、(3)船舶測度官への特殊勤務手当支給、(4)諸手当の大幅アップ、(5)運輸局再編問題でした。
 団塊の世代対策では、7・8級定数の拡大を図りながら全体の職務評価を見直し、上級の格付けを上げることで全ての格付けをアップさせるよう、要求を強めることを確認しました。

ポストしばりの解消を

 女性の昇格問題については、女性協とも積極的に話し合いを行い、今後ポストしばりの解消など改善を要求していくことを確認しました。
 船舶測度官への特殊勤務手当支給については、人事院も船舶検査官と同等の業務と認識していることから、職種委員会で議論を深めるとともに、他の諸手当改善も含め、人事院に現場に足を運ばせて、実態を訴えながら要求していくことを確認しました。

組織・職責にあった、職務評価のアップを

 運輸局再編問題では、再編による処遇の低下をさせず、職務評価のアップを要求していくことを確認しました。
 20日に行われた官房人事課交渉では、職場の切実な要求を訴えながら、改善を迫りました。その結果、当局からは「皆さんの話を踏まえて、少しでも改善が図られるよう人事院に要求していきたい」と回答がありました。

「全運輸」 4面
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新たな港の秩序を国民とともに創ろう
第24回港湾シンポジウム東京港

 今年で24回目を迎えた港湾シンポジウム東京港は、「新たな港の秩序を国民とともに創ろう」をスローガンに、12月10〜12日にかけて、東京芝浦サービスセンターで開催されました。
 シンポジウムには、全国から202名、全運輸からは支部・本部合わせて25名が参加しました。

海上コンテナに規制法を

 1日目は、「国民の財産と生活を守る日本の港湾」のテーマで、東京商船大学の渡邊豊助教授から、「ハブ港として勝ち組とされていたシンガポールの現状は、4割程度の稼働率しかない。重要視されるのは低料金ではなく、船会社・荷主の要望に如何に応えるかが重要である」、「海上コンテナの危険性についての法制化が急務である」と講演がありました。
 質疑応答の場では、神戸海運支部の加藤栄さんから、「関西交運研でも法制化にむけてとりくみを強化している」との報告がありました。
 また、「港湾産別運動の現状と課題」のテーマで、前全国港湾事務局長の中尾弘之氏から、「規制緩和後は、産別協定を維持発展させたうえで、産別の横割運動を強化し、変革期に対応した運動を構築することが重要である」と講演がありました。

港の安全が食の安全に

 2日目は、東都生活協同組合東部地区の関あゆ子氏から「食生活の大切さと安全の信頼」、東京港運協会の渡部禎仁氏から「東京港の現状と問題点」、東京都港湾局の渡辺国久氏から「東京港の今後の方向性」、港湾物流情報システム協会の山内靖雄氏から「国際物流分野における中小事業者の情報化」、臨海都民連の中野幸則氏から「臨海開発と東京湾の保全」について、それぞれ問題提起がされました。
 午後からは、「港のチェック機能強化」など9課題について分散会が開催され、それぞれ議論を深めました。

次回開催港は大阪

 最終日は、各分散会から討議報告が行われるとともに、「小泉不況―構造改革不況のなかで、港湾だけが厳しいのではない。全産業で、大きな変革・改革の波をどうとらえ、どう労働組合として対応し、運動を展開していくか議論を深めましょう」とまとめが行われました。
 最後に、大阪の代表から来年の開催に向けて決意表明があり、シンポジウムの幕を閉じました。

JAL907便事故と
 安全対策について報告・討論
第18回 IFATCAアジア・太平洋地域会議

 第18回IFATCA(国際航空管制官協会連盟)アジア・太平洋地域会議は、11月5日から8日までの4日間、マレーシアの首都クアラルンプールで開催されました。

テロの影響により航空界が大きく変化

 会議には、15の国・地域・団体(加盟12ヶ国・オブザーバー2ヶ国・1団体)から総勢72名の参加がありました。日本からは、JFATC(日本航空管制官連盟)として22名が出席し、全運輸本部からは、熊谷副委員長と賀数中央執行委員の2名が参加しました。
 会議に先立ち、マレーシアのSik(シク)運輸大臣を招いてオープニングセレモニーが行われ、その後、IFATCAアジア・太平洋地域担当副会長のフィリップ・パーカー氏を議長として、会議が始まりました。
 会議では、最初に議長から、IFATCA会長や各担当副会長の報告が代読されました。その中では、先日アメリカで起こった同時多発テロ事件に関しても触れられ、「世界中の管制官の業務に少なからず影響を及ぼし、今後の航空界が大きく変化するであろう」と報告されました。

RA情報のダウンリンクについて討論

 その後、この1年間の各国の活動や管制をとりまく情勢が報告され、日本からはIPACG(太平洋航空交通管制事務レベル調整会議)のIFATCA代表である原野京太郎氏が、1月にバンコクで行われた「ICAO(国際民間航空機関)のRVSM(短縮垂直間隔)の適用に関する会議」、2月に東京で行われた「IPACGのFANS(次世代航空保安システム)に関する会議」について報告しました。
 また、1月のJAL907便事故とその後に出された「航空管制システム検討委員会の安全対策」についても報告を行い、航空機に装備されているACAS(航空機衝突防止装置)のRA(回避指示)情報の二次レーダーモードSによる地上管制官へのダウンリンクについて、議長や各国に意見を求めました。
 その結果、「ACASは、本来管制間隔を設定するために用いるものではなく、あくまでパイロット側の装置なのでIFATCAのポリシーには合致しないだろう」という意見が多く出されました。

次回の開催はシンガポール

 4日間の会議は、常夏の国にしては少し涼しすぎるホテルの会議室でスムーズに進行し、来年のシンガポールでの再会を約束して、無事終了しました。

公務員制度「改革」で職場は

連載企画(第2回)

(この物語はフィクションです。)

青年組合員の不満「何で自分ばかり?」

 Aさん(28歳)は、ある地方局に勤務する青年公務員です。同級生の奥さんと2歳の男の子の3人家族で公務員宿舎に住んでいます。
 職場では「仕事ができる」といわれ、率先して後輩の指導や業務をこなす彼には少し不満がありました。「一所懸命仕事をしているのに、なんで他の上司や先輩よりこんなに給料が少ないのだろう」。そして、「能力・成績主義が導入されれば、自分の待遇はもう少しよくなるにちがいない」と考えるようになりました。
 200X年、多くの職員の反対を一方的に押し切り「公務員制度改革大綱」が閣議決定され、翌年には法案が成立、公務の職場にも能力・成績主義が本格的に導入されることになりました。
 しかし、実績が評価される企画や立案部門の業務は、Aさんより後に採用されたI種採用キャリアばかりが担当し、Aさんの不満は一向に解消されません。また、能力・成果主義の導入で給与など総人件費が増えるわけではありません。それどころか、能力・成果給を給与に加算する財源確保のために扶養手当が廃止、超過勤務手当が減額されるなど、Aさんの生活は厳しくなる一方です。

はびこる「ヒラメ」と物言えぬ職場

 結局待遇が良くなったのは、国家戦略スタッフなどと言われて特別扱いされている、一部のI種採用特権キャリアばかりです。昇任も給与も後輩のキャリア組がAさんをどんどん抜いていきます。政府与党の○○議員の親戚とかいう、Aさんと同じII種採用の後輩もAさんを飛び越して係長になってしまいました。
 上局や上役の顔色を伺ってばかりで、上しか見ない「ヒラメ」と評判の上司ですら、現状維持に必死です。仕事ができ職場のみんなからリーダーとして信頼され、Aさんが新人時代に業務を教えてくれた先輩のBさんは、昇格できずにAさんと同じ級になってしまいました。噂では「ヒラメ」上司が、自分を抜きそうな後輩のBさんを、意図的に不当評価したためと言われています。もちろん、上司の評価をおそれてこの事を抗議する人はだれもいません。

組織率が大幅低下「もう後の祭り」

 Aさんは、このような状況を組合に訴えました。組合は真剣にAさんの話に耳を傾けとりくみました。しかし、職場で個人間の競争をあおる余り、職員間の不和が増大し組織率が大幅に低下した労働組合は、以前のように所属長交渉を行うことすらできません。また、相変わらず労働基本権が奪われたままの公務員労働者は、労働協約すら結べません。「思えばあの頃、組合は公務員制度『改革』に反対していたなあ。こうなることが分かっていれば、もう少し頑張って運動に参加したのに」などと思ってみても、もう後の祭りです。

11月、12月は全運輸組織強化拡大月間です。

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全運輸労働組合
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