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機関紙  「全運輸」
  2001年 
 9月5日(946号)
要求で団結し、職場に真の労働組合をつくろう
国民のための行政を確立しよう
□1面 自らの組織的力量たかめ、新たな一年へ
 全運輸の強固な方針確立にむけた議論を!

  全運輸第40回定期大会目前
■2面 「今がチャンス」民主的な交通運輸行政の確立へ
  ――本省・地方運輸局の組織再編――
平和は自分の手で足で
  全運輸集結集会・2001年世界大会in長崎
  ――参加者の感想文より――
「九州支部」でさらなる前進
  九海・九陸支部の歴史に幕
「全運輸」 1面
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自らの組織的力量たかめ、新たな一年へ
全運輸の強固な方針確立にむけた議論を!

全運輸第40回定期大会目前

 全運輸は、9月17日から19日まで第40回定期大会を開催します。
 今年の大会は、「信賞必罰」の人事管理など公務員制度の基本を崩す制度改悪に反対し、公務員制度の民主的改革と労働基本権の全面回復をかちとるための重要なたたかいのなかで迎えます。
 大会で議論される公務員制度改悪阻止をはじめとした2001年度運動方針のポイントを宮垣書記長に聞きました。

労働基本権回復と公務員制度民主化

教宣部 全運輸がかかえる来年度の重点課題はなんでしょうか。
書記長 大きな課題は、(1)賃上げをはじめとした労働条件改善、(2)公務員制度の改悪阻止、(3)組織の拡大・強化、(4)地方運輸局の組織再編、(5)自動車検査の独立行政法人化のとりくみ、(6)ニアミス事故の再発防止と組合員の雇用と権利の確保の6つです。
 賃上げ闘争では、人事院が一時金のカットなど3年連続の賃金切り下げ勧告を行うなかで、人事院勧告制度を打破し、生活改善できる賃上げをかちとるための要求の確立と闘争の強化が重要です。
 また、行革闘争では、労働基本権の全面回復と民主的な公務員制度確立、公務員制度の改悪阻止、25%定員削減反対、独立行政法人の労働条件維持、民主的な運輸行政の確立が重要な課題です。
 さらに、組織の拡大・強化では、組合員の拡大と日常的な組織活動の強化とともに、自動車検査独立行政法人労働組合の立ち上げを独立行政法人に移行する来年7月までに行うことが必要です。

賃下げ「給与法の改定」反対

教宣部 秋闘では、3年連続の賃金引き下げ攻撃に対して、どうたたかいますか。
書記長 3年連続の賃金引き下げに反対し、「給与法改定反対」の総務省や各省当局など政府追及をつよめます。各支部・分会も国土交通共闘秋闘統一要求書に職場要求を付加し、所属長交渉・上申闘争を展開します。
 また、9月18日の国公労連全国統一行動に結集し、職場集会を開催するとともに、全国の職場から要求決議を政府・総務省に送付します。
 さらに、9月14日までに小泉首相あての職場連判状をとりくみ、職場の怒りの声を政府に集中します。

人事院が公務員制度「改革」に協力

教宣部 公務員制度をめぐる状況も大きなヤマ場をむかえますね。
書記長 6月27日に「公務員制度改革の基本設計」を決定した政府の行革推進本部は、7月26日に国公労連との「交渉・協議」を9月から本格化したいと提案しました。
 また、政府から協力を求められていた人事院は、今年の人事院勧告のなかで、「基本設計」の具体化にむけた協力を行うと言明しました。
 人事院のこのような姿勢が労働基本権問題での結論を先送りしながら、能力・業績評価にもとづく人事管理システムへの転換など公務員制度「改革」の作業を12月の「大綱」策定にむけて加速することは明らかです。
 そのため、国公労連は、9月からの政府・行革推進事務局との「交渉」本格化にむけた体制整備をすすめています。
 全運輸からも国公労連の課題別プロジェクトチームに参加し、要求づくりや行革推進事務局との交渉強化の体制をつよめたいと思います。
 また、政府との「交渉」を優位にすすめるために、秋の段階のキャラバン行動、政府宛の要求署名、各省当局との交渉強化などできる限りのとりくみを集中します。

安全確保を充実する行政づくりを

教宣部 地方運輸局の組織再編やニアミス事故防止対策など、全運輸独自の重要な課題もありますね。
書記長 運輸行政は、安全確保、環境保護、公共交通の維持が大切な使命です。
 とりくみにあたっては、それが充実する行政組織、行政運営ができるよう、職場討議をすすめ、職場要求を反映させていきたいと考えています。


躍動 蝉の声も小さくなってきた。暑かった夏もようやくその終わりを告げようとしている▼総務省は8月28日、7月の失業者数330万人、完全失業率は5%に達したと発表した。1953年の調査開始以来最悪の状況だそうだ。翌29日、東京株価市場では16年10か月ぶりに平均株価が1万1000円割れの事態▼富士通、日立、東芝など大手電機業界では、この間、相次いで大リストラ計画が発表された。職を失う人がまだ増える恐れは大。まさに小泉「構造改革」が雇用情勢に暗い影を落としていることをあらわしているが、当の小泉首相は「やむを得ない」の一言▼どこまで行けば小泉号は止まるのか。乗客である国民はどこで降ろしてもらえるのか。人気に惹かれて乗ったはいいが、どうやら目的の場所へは連れて行ってはくれないようだ▼この国の人々に対する数々の「痛み」は、反撃の狼煙をあげさせる力を与えるであろう。「真冬」とも言われる雇用や景気に、春の風が吹き込んでくることを、夏の終わりに願う。(MA)

「全運輸」 2面
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「今がチャンス」民主的な交通運輸行政の確立へ
――本省・地方運輸局の組織再編――

運輸局の発足から17年目の組織改正

 2001年1月6日に国土交通省が発足し、交通運輸行政に関わる地方ブロック機関は、ハード部門を主に担当する地方整備局とソフト部門を主に担当する地方運輸局と地方航空局体制になりました。
 こうした情勢から当局は、昨年末、本省・地方運輸局の業務内容・組織体制を抜本的に見直すための「業務改善計画」の策定をするとともに、本省権限の大幅な地方運輸局への委譲、必要業務への要員のシフト、などを前提に組織再編案を策定し、2002年度組織改正要求をすすめてきました。
 全運輸は、2001年3月の第41回中央委員会において、本省・地方運輸局再編に対する見解や基本方針を決定するとともに、本部・支部に「本省・地方運輸局再編問題対策本部」を設置し、必要な闘争態勢を確立しました。
 この見解では、第1に、国土交通省への移行に伴い、地方運輸局の地方整備局への統合問題が浮上してくる可能性があり、地方運輸局自体の機能と体制の強化が必要であると判断した。
 第2には、自動車検査の独立行政法人化や船員行政に関わる勧告における、海運支局の整理・統合問題の浮上など、主体的にも現状の地方運輸局・支局の再編と機能強化が避けられないと考えたこと。
 第3には、規制緩和政策の進展のもとで、需給調整規制の撤廃後の「免許・許認可の中心とする事前チェック型業務体制」から「事後チェック型の業務体制」への転換をはかろうとしている。
 第4には、第10次定員削減など厳しい定員管理のもとで、限られた要員で業務を効果的・効率的に実施する組織体制が必要である。
 第5には、当局の問題背景・意識は否定しがたいと判断し、単純に「再編断固反対」の立場に立つのではなく、組合員の雇用・身分・労働条件の維持を前提として、民主的な交通運輸行政の体制確立のチャンスととらえ、積極的に対応することとしました。

運輸行政の機能強化・存在感をどう展開

 全運輸は、この間4回にわたる、本省・地方運輸局再編問題対策会議を開き、2回の当局交渉など、とりくみをすすめてきました。
 第1に、「全運輸の見解」を基本に、当局の再編案に対峙して、積極的な職場討議をすすめてきました。
 第2に、国民のための交通運輸行政として、(1)生活交通中心、(2)環境・エネルギーと調和した交通体系、(3)社会的公正の重視、の3点を基本にとりくみを展開してきました。
 第3に、地方運輸局の部・課編成及び運輸支局・事務所の設置案については、「全運輸の見解」を基本に職場でのとりくみと当局交渉を強化してきました。
 具体的要求は、「地方の問題は地方で完結する」「予算・権限・要員を確立し、本省・地方局・支局の役割を明確にする」「9ブロック・1海運監理部を堅持する」「運輸支局の機能を強化する」「コア業務を明確にし、充実強化をはかる」「管轄区域は、現行を維持する」「労働条件については、現行の水準を維持する」こととしました。
 こうしたたたかいに対し、当局は、8月24日、2002年度組織改正要求を省議決定しました。
 その内容は、運輸局の再編では、企画機能強化の立場から、海運関係3部を2部に再編し、企画部を2部にすること。また、運輸局のもとにおかれる地方出先機関としては、小規模の海運支局の統廃合を前提に、現行の海運支局・陸運支局を統合し、「運輸支局」(都道府県単位機関)の設置、運輸支局の出先機関としての「自動車検査登録事務所」と、新たに「海事事務所」構想が打ち出されました。
 さらに、地方運輸局の管轄区域の見直しを行うとして秋田、山形を東北運輸局に石川、富山を新潟運輸局に管轄を移管するというものでした。

民主的な交通運輸行政の確立にむけて

 今回の再編を民主的な交通運輸行政の確立のチャンスととらえ、「本省・地方運輸局再編に対する見解」を基本に職場討議を深め、年末の予算内示まで、当局交渉の強化が必要です。
 また、来年の通常国会での法案成立まで、職場全体のとりくみが重要です。

平和は自分の手で足で
全運輸集結集会・2001年世界大会in長崎
*――参加者の感想文より――*

 今回参加させてもらって、「自分が平和ということに鈍感になってきている。平和は数多くの犠牲の上に成り立っている。」ということを強く感じました。
 また、原爆資料館に行って非常に衝撃を受け直視できませんでした。しかし、こういう過去があるにも関わらず、世界的に核縮小の動きにはなっておらず、世界平和のため先頭に立たなければならないと思います。

北海支部 酒井 啓友さん


 長崎の街は暑かったが、2年前と同じく路面電車もバスも走っており、道行く人の多くは、胸に「鳩のマーク」のバッジを付けて歩いており、世界大会会場では、各国の代表者や被爆者たちが「核兵器廃絶」を訴えていました。
 今でも、被爆者ということを隠したがる人もおり、語り部も年々少なくなっているとのことである。しかし、被爆した者の苦しさ、悲惨さは、その本人しかわからないはずである。
 一人でも多くの人が、被爆者を色眼鏡で見ることなく、被爆者の話を真摯に受け止めて、一つ残らず、この世界から「核兵器」をなくそうではありませんか。

中部支部 富本  茂さん


 世界大会の分科会は「学習と交流―原水爆禁止運動と核兵器廃絶の展望」に参加しました。
 核廃絶こそが人類の進むべき道であることを学び、「これを進めるためには、大勢の人々へ訴えることが重要であるとの意見に共感しました。
 世界大会全体を通して、中高生の多さに驚き、「語り部の話を生で聞ける最後の世代としてがんばりたい」との高校生の言葉に力強さを感じました。日頃、「平和」に鈍感になっている自分に気づかせてくれた世界大会は、大きな意味があったと思います。
 私の子供が大人になるときまでには、全ての核兵器を地球上からなくし、過去にはこのような愚かなものがあったのだよと笑って話せる様にしたいものです。

近畿地協 山口 健司さん

 九州での平和行進は、延べ200名を超える地区協組合員の参加により、山越え谷越えでリレー旗を引き継ぎ、8月6日長崎へ到着しました。
 この日は、気温33度を越える暑い日で、56年前の原爆が投下された日もきっと、この日のように暑い日だったに違いありません。
 戦争の悲惨さを引き継ぐ被爆体験者も年々高齢となっています。今私たちは平和な社会に暮らしていますが、語り部さんの話を聞き学習し、平和は人から与えられるのでなく、自分たちで求めていくものだということを常に自覚しなければならないと思います。

九州地区協 西原  弘さん

 ある高校生が「私たち若者には、これから産まれてくる子供達に原爆の恐ろしさを伝える義務がある」と言っていました。
 あと何十年かすると体験した人がこの世からいなくなり、直接語れる人がいなくなる。未来にとって危険なことだと思います。
 戦争は風化し、繰り返されてしまいます。自分の子や孫に伝える良い方法はなんだろう。殺戮シーンやもがき苦しむ人々のうつった映像なんて見せていいものだろうか。事実を包み隠さず伝えることの難しさと重要さをとても感じました。

沖縄航空支部 菅野 公晶さん

 被災地長崎は、元亀・天正のポルトガル、スペインとの交易や江戸時代の鎖国政策の中で、当時唯一世界に開かれた港として、中国・オランダとの交流で、海外の文化を取り入れた町だった。
 太平洋戦争末期の1945年8月9日、米軍のB29が投下した一発の原子爆弾によって町の大半が焦土と化し、15万人が死傷し、家屋、貴重な文化遺産が一瞬にして消滅してしまった。
 長崎原爆資料館には、原爆被害の様子を写した写真、遺品、証言、フィルム、記録、模型、標本、永井隆の参考文献などの資料が展示してあり、原爆の悲惨さ、平和の尊さを痛感しました。
 高齢化が進み被爆者や戦争体験者が、少なくなってきた現代、私たち自身が被爆の悲惨さ、核兵器の恐ろしさをしっかり学んで、世界平和な21世紀を目指して共に奮闘しましょう。

沖縄航空支部 西銘 岩男さん

「九州支部」でさらなる前進
九海・九陸支部の歴史に幕

 8月24日、九州海運支部と九州陸運支部は、第40回定期大会において、これまでの両支部の活動をさらに発展させ、組織強化を図る上で支部統一するため、海運・陸運各支部の解散を決議し、40年にわたる両支部の歴史に幕を閉じました。
 引き続き、第1回九州支部定期大会を開催し、結成準備委員会から提案された規約案、財政方針案、運動方針案は、満場一致ですべて採択され、「全運輸九州支部」が結成されました。
 本部田中委員長から真新しい支部旗が贈呈され、さらなる前進を誓いました。また、620名の仲間の思いをこめて、力強い団結ガンバローを行い、団結と連帯を確認しました。
 引きつづき行われた、九州航空支部40回記念大会と九州支部結成を祝うレセプションでは、200名を超える参加者があり、田中委員長や谷口九州運輸局長から祝辞、全運輸各支部からのメッセージや海運支部OBの板井栄一さん、陸運支部OBの伊藤}一さんによる激励挨拶などで、大いに盛り上がりました。

九州支部長 横枕 正文さん

 

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