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機関紙「全運輸」2000年11月20日号(930号)

要求で団結し、職場に真の労働組合をつくろう
国民のための行政を確立しよう


新たに2つの組合が正式に加盟ひろがる共闘の力で展望を切り開こう!

 運輸共闘(全運輸、全港建、全気象)は、第三一回総会を十一月十五日に国公労連会議室で開催し、二〇〇〇年度運動方針を決定するとともに、新たな運輸共闘の仲間として、全海員学校職員組合連合会、海技大学校職員組合を迎え入れました。

運輸共闘への加盟を 正式に確認

 新たに運輸共闘に加盟したのは、全海員学校職員組合連合会(組合員一三三名)と海技大学校職員組合(組合員七五名)です。両校とも、来年四月一日に独立行政法人に移行することから、この間、運輸共闘と情報交換を行ってきました。
 国土交通省への移行や実施部門の独立行政法人化に伴って、運輸省内の各労働組合が、一致する要求で、共同行動を推進することが重要なことから、四月八日に運輸共闘への加盟を呼びかけました。  五月二九日に全海員学校職員組合連合会から、八月四日に海技大学校職員組合から加盟の回答を得て、本総会で正式加盟を確認しました。
 運輸共闘では、ひきつづき、他の運輸行政関係の労働組合にも結集を呼びかけ、組織強化をはかるとともに、共同したとりくみをすすめていく予定です。

行革闘争で共同行動 の強化を確認

 総会では、国土交通省内の運輸行政に関わる共通課題で、統一闘争、共同行動をいっそう前進させることを確認しました。
 特に、独立行政法人の労働条件を低下させないために、当局交渉を強化することを意志統一しました。

  運輸共闘二〇〇〇年度役員体制
議  長
 田中茂冨 全運輸
副議長
 後藤英輝 全港建
 一色政弘 全気象
 吉田宗弘 海 員
 藤谷達也 海技大
事務局長
 宮垣 忠 全運輸
事務局次長
 宮崎高明 全気象
 山下雄生 全港建
幹  事
 市川良文 全運輸
 平山久貴 全気象
 伊藤正人 全港建
 佐藤 等 海 員
 清水道明 海技大
会計監査
 西新三郎 全気象



突撃インタビュー 委員長に聞きました

 総会に参加して、運輸共闘の仲間のみなさんが、どのように交渉をしているのか大変参考になりました。私たちのような小さな労働組合を仲間に入れてくれたことに大変感謝しています。
 運輸共闘の本部役員の方と今日顔をあわせることができ大変有意義な一日でした。

全海員学校職員組合連合会
中央執行委員長 吉田宗弘さん



 独法化を控え、これまで労働組合活動が不十分な面があったが、運輸共闘の仲間の皆さんとの協力、共同の力が大変心強いと思いました。これからのたたかいにとって今日の総会は大変有意義でした。
 近畿でも運輸共闘の仲間のみなさんと連携をとりながらがんばりたいと思います。

海技大学校職員組合
中央執行委員長 藤谷達也さん


やくどう
 「なんとなくクリスタル」でデビューした作家の田中康夫氏が、一〇月一五日に長野県知事として初当選した。保守王国と言われている長野県では、画期的なことであろう。初登庁した一〇月二六日に発生した「県知事名刺折り曲げ事件」は、記憶に新しいところであろう。県知事の名刺を折り曲げたのは、県の中枢部にいる企業局長である▼氏曰く、「社長が社員に名刺を渡すような会社は倒産してしまう」のだそうだ。過去に例がないとしても、こうした行動は、県知事及び彼を選んだ県民に対して失礼であろう。マスコミの前での行動が、どのような反響をもたらすかは、幹部職員が予測できないはずがない。県民の猛抗議により退職を申し出でざるを得なくなった▼県知事の失脚を画策したのでは、と勘繰りたくなる。結果として、県知事のイメージがアップしたのは皮肉なことだ。周りに敵が多く前途多難が予測されるが、多数の県民に支持されているということを肝に命じて、奮闘してほしいものだ。(Y・I)



11・1国会周辺
二年連続の賃下げ反対!
公務労組連絡会第二次中央行動労働者の雇用と権利を守れ

 十一月一日、公務労組連絡会は二年連続の賃下げとなる給与法「改正」に反対し、あわせて党利党略の「非拘束名簿式」導入の参院選挙制度改悪反対などの国民的諸課題とも結合し、第二次中央行動を行いました。国公労連もこの行動に積極的に結集し、全運輸からも在京支部を中心に二九名が参加しました。

党利党略の「非拘束名簿式」導入を許すな

 社会文化会館で行われた中央総決起集会では、公務労組連絡会福島議長の主催者あいさつの後、全労連、日本共産党から連帯のあいさつがあり、国会では「非拘束名簿式」導入による党利党略の参院選挙制度改悪案、先の通常国会で先送りとなった健保法改悪案、ゼネコン支援の公共事業積み増しが中心の補正予算案、国会議員などのワイロ受け取りを禁止する「あっせん利得罪」法案などが争点となり、国会闘争の強化が求められているとの報告が行われました。

「賃下げのサイクル」 を断ち切ろう

 公務労組連絡会山瀬事務局長の闘争報告に続いて行われた決意表明では、国公労連から遠山副委員長が発言し、自治体労働者や教職員、特殊法人労働者の賃金確定闘争の前進を勝ち取ることは、民間の年末一時金闘争はもとより来春闘に向けて「賃下げのサイクル」を断ち切る重要な意義を持っており、国公労連としてもこれらのたたかいに全力で奮闘する決意を明らかにしました。

 引き続き行われた国会請願デモでは、「大企業のリストラを規制せよ」「労働者の雇用と権利を守れ」「二年連続の賃下げ反対」「公務員の二五%削減反対」などとシュプレヒコールを高らかに行いながら、日比谷公園西幸門まで行進して行動を終えました。


  第30回IFATSEA総会 inモントリオール

 第三十回IFATSEA(国際航空管制技術官連盟)総会は、十月二三日から二七日まで、カナダのモントリオールにて開催されました。総会には、三二か国から三〇〇名(家族を含む)にも及ぶ参加があり、日本からも五名が参加しました。

管技官のライセンス 案を最終確認
 初日の全体会議はメイヤー会長の歓迎の挨拶から始まり、NAV CANADAから衛星を使った管制システム等のプレゼンテーションが行われました。また、ユーログループからは管技官のライセンスについて、昨年のモロッコ総会での議論を踏まえ、この一年間各国と調整を図った結果、最終案を作成した旨の報告があり、この最終案をIFATSEA案としたいとの提案がなされ確認されました。
 二日目からは、各委員会に分かれて議論を行い、日本は専門職委員会に参加しました。専門職委員会ではこれまで管技官のライセンス案を中心に議論を行ってきましたが、このたび最終案が確認されたため、次のステップとして、国際基準に盛り込ませるための戦略の議論となり、最終的には新たに検討チームを立ち上げて議論していくことを確認しました。

日本総会の二〇〇四 年開催が確定
 最終日には、各委員会の報告と今後の開催国の確認が行われ、次回開催国のスロバキア代表が挨拶を行うとともに、各国に参加登録用の資料を配布しました。その後、順次開催国の紹介と確認が行われ、二〇〇四年総会の開催国を日本とする執行部提案が満場一致で確認されました。


最低保障要求で
国民的共同を広げよう!

―――第29回社会保障学校―――

 第二九回社会保障学校は、十一月九〜十一日にかけて高知県で開催され、全国から二四六名(全運輸は二一名)の仲間が参加しました。
 第一日目は、「二一世紀の労働運動と社会保障」と題して小林全労連議長から講義があり、「社会保障要求の土台は、最低保障要求で国民的共同を広げることであり、一致する要求で全労連はたたかう」と述べました。
 続いて「地域からの住民運動の課題」と題し、自治体問題研究所の池上常務理事から講義があり、「住民運動の推進は、世界や日本での運動の歴史を学ぶ必要があり、二一世紀では、国民が主体となるべき」と述べました。
 二日目は、四つのテーマ(介護保険、社会福祉、医療改悪、地域社保協)からの選択形式でした。社会福祉では「社会福祉基礎構造改革」と題し、講師の横山金沢大学教授から「基礎構造改革とは、行政が担ってきた社会福祉を、コスト削減を目的に民間企業に転化するものであり、行政としてサービス基準の整備や積極的関与などが必要である」と講義がありました。午後は、移動学習として、高知市立自由民権記念館等を巡り、土佐出身の板垣退助がすすめた自由民権運動の歴史を学びました。
 三日目は、「自由主義への対抗としての福祉国家論」と題し、二宮神戸大学教授から講義があり、「新自由主義は、財界の高コスト構造是正策であり、従来の護送船団方式の域を出ず、保育・介護・医療等の公的な保障を
 あなたの母性を守るために
  鎮痛剤 NO!
 10月・11月は母性保護月間です
縮小するものである。社会保障は来年夏の参議院選挙の争点となる」と述べました。
 閉校式では、二名の受講者から決意表明があり、また主催者の中央社保協からは社会保障の充実をめざすとりくみの訴えがあり、終了しました。




ヨーロッパ交通調査
 10日間の旅硯(たびすずり)
(第7歩)
交運研調査団長
 田中茂富
 

カタルーニャ語で 「語る」?

 地中海の北西岸に面したバルセロナは、港街でかつスペイン・カタルーニャ地方の「県都」である。「ここは文化・芸術も独特で、言語はマドリッドと異なるカタルーニャ語が一般化している」と説明をうけたが、これに関しては「ドッチでもまったく翻訳できないのが本音」だった。
 ということで、都市人口約一八〇万のバルセロナ探訪がはじまるが、この街での目的は何か。訪問予定はないので、当然、市内交通の視察になる。

低い労働者賃金

 ガイドに聞いた話を紹介しておこう。その一つは国民生活の現状。スペインの庶民生活は食の面で、コメ・野菜と肉類がびっくりするほど安いことにあり、そのかわり労働者の賃金が安いというのが特徴。国鉄労働者が日本円で平均十五万円程度の賃金。タクシー労働者も事業参入には約一千万円かかるのに、実収入は労働者平均を大きく下回る水準だという。
 だから、アパート住まいで子供の教育に熱心でなければ、それはそれで十分生活できるが、医療費、教育費、税金などがベラボウに高く、共働きしないと子供を大学に行かせることはできない仕組みだという。さらにEU通貨統合や労働市場のグローバル化などで、野菜や肉類の価格が上昇してきており、庶民の不満が増大しているということであった。
 町並みは整然として美しいが、貧富の差を反映するかのような麻薬の横行と犯罪の増加――これでは夜の徘徊もチトしんどい気持ちだったが、結局、市内を散策?し、その日を終えたのである。



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 機関紙「全運輸」では、新年号(2001年1月5日付)で、運輸共闘共同デスクとして「みんなの文芸」コーナーを設けます。自慢の作品(4コマまんが、俳句・川柳、写真、イラストなど何でもOK)を紙面に掲載します。多数の投稿をお待ちしています。詳しくは、全運輸連絡第38号を参照して下さい。
(編集部より)