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機関紙「全運輸」2000年11月5日号(929号)

要求で団結し、職場に真の労働組合をつくろう
国民のための行政を確立しよう


平和と民主主義が輝く21世紀に!―安保廃棄10・21統一行動―

 「安保条約廃棄10・21全国統一行動」が、一〇月二〇日各地でとりくまれ、東京・日比谷野外音楽堂での「安保廃棄10・20中央集会」には、あいにくの雨の中、労働組合、民主団体などから二五〇〇人が参加しました。全運輸からは在京支部を中心に三〇名が結集し、「米軍基地や軍事同盟のない二一世紀を創ろう」「参院選挙制度改悪反対」「議会制民主主義を守れ」などを訴えながら国会請願デモを行いました。

 中央集会は、沖縄への新基地建設反対、参院選挙制度改悪反対などをかかげとりくまれました。集会では日本共産党の緒方靖夫参院議員から、冒頭、国会での与党の暴走を糾弾し、参院選挙制度改悪法案である「非拘束名簿式」導入を廃案に追い込む決意をのべ、アジアと日本の平和を守ろうとのあいさつがありました。また、ジュゴン保護基金委員会の香村真徳共同代表と航空安全会議の大野則行議長から連帯のあいさつがありました。

 自然環境と安全 を守ろう

 香村代表は、「十日にヨルダンのアンマンで開催された第二回世界自然保護会議で勧告された、沖縄のノグチゲラ、ヤンバルクイナ、ジュゴンの保護のため、名護市辺野古への新基地建設に反対する意志を明確にしたい。会議での日本政府の態度はあくまでも辺野古に新基地をもくろむもので、日本政府にアンマン会議の勧告を実施させるため力を合わせよう」と述べました。
 また、大野議長からは、「航空安全会議は航空の安全と航空機事故の絶滅を目的に活動している。周辺事態法第九条に、地方公共団体と民間に対して協力を依頼するという項目があるが、このことは、軍事物資を無条件に運搬しなければならないということであり、労働者の人権を無視し、戦争に駆り立てるようなことを許し、発動させてはならない。国民の命とくらしを守るため、この集会を成功させよう」とあいさつがありました。

米軍の横暴を許し てはならない

 さらに、米軍機のNLP(夜間離着陸訓練)や超低空飛行訓練に抗議の意思を示している自治体首長のメッセージが紹介されました。
 NLP被害で米軍との友好関係断絶を表明した神奈川県大和市長は、「平和な二一世紀をいかに子孫に残すかは私たちに課せられた使命です。本市では、市民が安心して暮らせる静かな街として、現在、基地を巡る様々な問題の解消をめざしています。これからも全力を挙げてとりくみます」と表明しました。

どしゃ降りの中の デモ行進

 このあと、強い雨が降りしきる中、国会請願デモが行われ、びしょぬれになりながら、「沖縄新基地建設反対」「有事立法を許すな」「憲法改悪反対」「参院選挙制度改悪反対」「票の横流しは許さないぞ」「議会制民主主義を守れ」などを訴え、国会前まで行進しました。

 日本平和大会を 成功させよう

 日本政府は、アメリカの軍事要請にこたえ、米軍基地強化・戦争体制強化に全面的にのりだそうとしています。沖縄の新基地建設をはじめ、横須賀、岩国、佐世保などでも大規模な増強計画をすすめています。
 また、財政危機にもかかわらず、「思いやり予算」として、米軍基地強化には惜しみもなく血税を投入しています。
 今後、平和な二一世紀をめざし、戦争法の具体化、発動を許さないたたかいが重要となります。そのため、一一月三〇日〜一二月三日の間、沖縄で開催される、二〇〇〇年日本平和大会を成功させ、平和を願う国民世論を大きく広げることが必要となっています。

 安保条約廃棄10・21統一行動とは、一九六九年にベトナム侵略戦争に反対して、日本の平和勢力が立ち上がった統一行動。以後毎年、日米安保条約廃棄をかかげ、切実な平和の要求を持ち寄って、全国各地で集会・デモ・宣伝行動などがとりくまれている。

 

2000年日本平和大会 in沖縄(日程)

11月30日(木)〜12月1日(金)
 国際シンポジウム
12月1日(金)
 南部戦跡めぐり
 開会集会
12月2日(土)
 基地調査行動
 文化の夕べ
 青年集会「ピースシャウト」
12月3日(日)
 分科会
 閉会集会
(詳細は、全運輸連絡第45号を参照してください)
 



やくどう
 日本の旧石器時代の「歴史」を根底から揺るがすこととなったねつ造事件。東北旧石器文化研究所の副理事長が、自ら埋めた石器を掘り出し「大発見」を演出した。考古学愛好者に限らず、その発見を素直に喜んだ人々は何ともやりきれない気分にさせられた。私もその一人だ▼先日、青森の三内丸山遺跡を見る機会があった。復元された竪穴住居や高床倉庫などをながめながら、数十万年前、旧石器人たちがこの同じ空を見、同じ空気を吸っていたのだと思うと、不思議な気分になった。もっとも、現地で試した私の旧石器人度が七〇%を超えたせいでもあるが▼この国の歴史はどうもねつ造される運命にあるらしい。戦前は神話が歴史的事実として教えられ、「神の国」がねつ造された。なにしろ、それを今も信じているらしい、おめでたい首相をいただく国だ▼旧石器時代の解明は、「神の国」神話への確かな反証であったはず。この事件を利用して、またぞろ「神の国」を復活させる、悪質な歴史のねつ造を許してはならない。(A生)




 全運輸第十二回中央労働学校は、十月二五〜二七日の三日間、滋賀県琵琶湖畔「琵琶レイクオーツカ」において開催され、二〇支部からの参加者、本部等、総勢五五名が参加しました。また、女性の参加者も前回の三倍(六名)と大幅に増えました。
 本部中央労働学校は、支部三役をはじめ、すべての機関役員およびその候補者を対象とした中級幹部教育機関として、全運輸学習教育要綱に位置づけられ、開催されています。
 今回は二八名が修了、日常的な学習と実践の大切さを学ぶとともに、職場での奮闘への決意を新たにしました。


明るさと学習で逆境を乗り越えるために

職場に組合の風をふかそう!!

−第12回中央労働学校(2000・10・25〜27)

全運輸のたたかいの歴史
全運輸委員長 田中重冨

壮絶なたたかいの 歴史を振り返り
 第一講義では、全運輸のたたかいの歴史について学習しました。
 全運輸の歴史の中でもっとも大きなたたかいと言われる、一九六九年の11・13ストでは、千五百名を超える処分者を出し、処分撤回闘争や裁判闘争が八五年まで続けられました。
 結果的に裁判で敗訴とはなったものの、職場の雰囲気に変化があったことや、七〇年以降の人勧完全実施を勝ちとったことなどで、職場には「負けた」という意識がなかったと、委員長は振り返ります。
 また、八〇年代の第二臨調攻撃による新潟運輸局統廃合闘争でも、十数回に及ぶ上京団行動をつうじて、雇用と労働条件を守り、国民のための運輸行政をめざすという、全運輸のたたかいの基本方針が活かされた画期的なたたかいであったと指摘しました。

一人は万人のために、 万人は一人のために
 全運輸のスローガン「要求で団結し、職場に真の労働組合をつくろう」は、第三回定期大会(一九六四年)以来掲げられています。
全運輸組織強化拡大月間です



 この精神を如何に実践してきたかを示すのが、まさに歴史です。歴史に学び、歴史を参考にして、今の多くの課題に今日的な情勢をふまえてとりくむことが必要です。
 最後に委員長は、「みんなで話し合い、みんなで決め、みんなでやりぬくこと、これが自分のためでもあり、組合員全体のためでもある」とし、「組合民主主義」がとりくみをすすめるうえで、もっとも重要であると強調しました。

国家的リストラと労働者の権利
大阪中央法律事務所 弁護士 梅田章二氏

省庁再編は公務員版の 国家的大型リストラ
 現在、日本の完全失業率は四・九倍、完全失業者は三三〇万人にのぼります。また中高年のリストラ自殺急増により、九八、九九年と連続三万人以上の自殺者を数え、自殺大国とまでいわれています。
 これらの背景には、新裁量労働制の導入や女子保護規定の撤廃、派遣法改悪など相次ぐ労働法制の改悪を行ってきた国家的リストラ政策が無関係ではありません。そして現在進められようとしている中央省庁再編は、まさに公務員版の大型リストラであることは明白です。

政府・財界の狙いは 労働者の分断に!
 政府がこのようなリストラ政策を推し進めようとする理由は、九五年に日経連が打ち出した「新時代の日本的経営」にあります。
 そこではこれまでのような終身雇用形態を改め、労働者を一部の正社員と契約社員、パート社員に三分割し、企業にとって必要なときに必要なだけ労働者を確保するという、まさに労働者使い捨ての原理があります。同時に、能力主義に基づく労働者の個別管理を推し進め、労働組合を形骸化することにこそ狙いがあるのです。

労働者保護立法の 制定が必要
 リストラに対抗する従来の法理論としては、整理解雇法理や労働条件の不利益変更の制限法理などがありますが、最近の判例ではいずれも経営側に有利な方向へ変わってきています。
 このため、経済のグローバル化・国際的競争力という呪縛からのがれ、労働者にとって真のグローバリゼーションを考える労働条件の国際基準の制定が必要であると強調されました。

職場における組織活動のすすめ方
全運輸書記長 宮垣 忠氏

 労働組合は大衆的性格をもっており、労働者ならば、思想・信条などを問わず誰でも加入できます。同時に階級的性格も併せ持っています。それは、労働者階級に属する人々だけで組織されるということと、単なる親睦団体ではなく、要求実現のために資本家(当局側)とたたかう役割をもっています。

労働組合の任務とは
 労働組合の任務は、「労働者の権利を守り、諸要求を実現すること」ですが、その為には次の三つの分野での闘いが必要です。
 一つは、賃金、労働時間などの改善のための経済闘争、二つ目は社会保障などの制度要求を実現するための政治革新を行う政治闘争です。三つ目は、要求実現を阻み団結を破壊する「理論」の誤りを見抜き、闘いの正当性を学ぶ学習活動、思想闘争です。こうした性格と任務を持つ運動に多くの仲間の力を引き出し、育成させていくためには「要求で団結」「資本からの独立」「政党からの独立」という三原則を守ることが大切です。

日常活動を すすめるコツは
 職場の日常活動をすすめる上で大切な点は、(1)全員参加の執行委員会の定例化(2)教宣活動の徹底(3)皆で決めて皆で実践(4)職場要求に基づく所属長交渉の徹底(5)一歩でも二歩でも地域に足を踏み出す(6)組織活動の点検などです。これを実践し、職場に組合の風が吹けば進んで組合役員のなり手も増えてきます。

人事評価制度をどう見るか
行財政総合研究所理事 川村祐三氏

 第六講義では、行財政総合研究所理事の川村祐三氏から、現在、総務庁、人事院が検討している、国家公務員の人事評価制度について、その目的や問題点などを学習しました。
 冒頭、公務員法に関する歴史を振り返るとともに、現状の公務員制度の抱える問題点を学習した後、総務庁や人事院がすすめる、国家公務員の人事評価制度について学習を深めました。

民間追随ありき
 公務の人事評価制度については、地方公務員の分野でも研究がすすめられており、自治省が出した地方公務員勤務評定制度の調査研究報告書の内容を分析し、いま政府や人事院が、人事評価システムを取り入れようとする「理由」が、民間企業における能力・実績主義導入など、民間企業の動向への「追随」に他ならないことが強調されました。

今行われている研究 は根本的欠点がある
 また、公務員の人事評価に関する研究は、現場の実態がどうなのか、どんな問題があるのかという視点から始められるべきにもかかわらず、現在行われている検討は、この視点が出発点から欠けています。実際に勤務評定する場合の、客観的な評価基準が可能かという問題もあります。
 これらの問題点をふまえて、最後に川村氏は、「国家公務員法第一条には、公務の民主的かつ能率的な運営が規定されている。いますすめられている人事評価の研究は、公務員法の基本理念とは相容れないのではないか」と指摘し、講義を終了しました。

現代日本の憲法と政治・経済動向
神戸大学教授 二宮厚美氏

 神戸大学二宮教授による第四講義では、憲法の視点から見た日本の社会情勢を学習しました。

日本経済の矛盾内外で
 憲法をめぐる最大の争点は、第九条の平和条項(戦争放棄)と第二五条の生存権(社会保障)ですが、近年の日本は、ガイドライン関連法成立に関連して、中国自動車道の構造が有事の際に滑走路に転用できるようになっていること、さらに福祉関連予算の切り捨ての状況を見れば、国民のくらしと安全が脅かされていることがよくわかります。
 この傾向は、九〇年代に入ってからの、財界の体質が決定的に変わったことに端を発します。
 戦後、輸出を中心として基盤を形成していた日本経済は、生産拠点を海外に移し、企業の高コスト構造の是正を図るため、多国籍企業化していきました。このことは、海外にある日本企業の安全を、軍事によって守ろうとする動きにつながっています。
 また、政府は、公共事業中心の利益誘導型政治を温存したままで、行財政改革に名を借りた行政スリム化(独立行政法人化、民間委託など)によって、行政サービスの低下と空洞化をすすめようとしています。

国公労働者の役割
 このような政府の姿勢を改めさせるため、国民の中にある潜在的な行政への期待に目をむけた新たな平和・福祉国家をめざすことが重要となっています。二宮氏は、新平和・福祉国家を実現する柱として、(1)労働・就労権の保障(2)教育・学習権の保障(3)所得・生活の保障(4)社会サービスの保証(5)住宅・環境、移動の保障、を示し、またその中心的な役割を国公労働者が政策提言として掲げることへの期待を表明し、講義を終了しました。

医療改悪を軸にした社会保障総リストラと労働組合
中央社会保障推進協議会 公文昭夫氏

 社会保障制度の改善は賃金闘争と同様、重要なとりくみです。なぜなら、社会保障の四つの柱(社会保険、公的扶助、社会福祉、公衆衛生と環境衛生)のうち、社会保険料だけで給与の一四%、その他の対策費として一〇%が税金として徴収されています。しかし、国民への還元率は年々低下の傾向にあり、逆に個人負担は上昇の傾向にあります。

医療保険改悪が顕著
 政府は現在医療保険制度の改悪を検討しており、厚生省の基本方向は、一般医療の場合で、世帯主二割負担、家族三割負担(外来)を全員三割負担とする計画であり、さしずめ七〇歳以上の老人医療については、これまでの定額負担(外来一回五三〇円)を外来、入院ともに定率(一割)負担を目論んでいます。さらに、高額医療費の基準額を現行の六三、六〇〇円からさらに引き上げ、個人負担増を画策しています。
 年金の課題では、今年三月の改悪で、一九六一年生まれ以降の労働者は、六五歳まで無年金状態になるほか、現在と比較して二五%も支給額が減額されることとなりました。

問題多い介護保険
 四月からスタートした介護保険は、開始一年後から六〇歳以上の人も保険料全額負担が必要となり、市区町村毎に負担額が違うという問題も内在しています。
 こうした改悪に対する運動の視点は、労働組合がいかに国家的政策提言を打ち出せるかであり、そのためには国家公務員の政策能力を十分に発揮させることです。また、介護保険に関しては地域との共同が今後の運動のカギとなります。
参加者の感想文から

 ほかの組合員にも参加を勧めてみたいと思う労働学校でした。知らないことはやっぱり無力だと改めて思いました。職場のことを知るのはもちろん、社会人としても知るべきことは、まだまだ際限なくあるとも感じました。

 航空管制支部   吉田 真弓さん   

 今回の中央労働学校参加を一つのステップとして自己啓発に努め、組合活動に反映させたい。

 本省支部   志賀 達也さん   

 二一世紀を想定して作られた落語が、聞きやすくわかりやすく興味を持てる話だった。もっとさまざまな人に聞いてもらいたい。  組合といえば、難しい、興味ないと考えている若手にとっては、楽しく、組合活動について知ってもらえば、興味を持ち、活動が活性化するのではないだろうか。

 新潟支部   大越 正義さん   

 組合経験が長いわりに知らなかったことも多く、勉強になりました。もっと若いときに労働学校を受講していればと感じました。

 中国支部   杤谷 朋弘さん   

 現在の政治への不信感、未来への危機感を痛感することによって、それとたたかっていくための組合活動の大切さ、具体的な活動のやり方を学びました。

 四国支部   西山 保幸さん   

 初めての企画であったという落語も、組合というものが何のためにあるのかということがよくわかり、おもしろかった。  多くの方々にこのような機会が与えられるとよいと思います。

 四国航空支部   丹羽 康予さん 




21世紀は組合だ!!

落語家 桂 福車師匠

 二日目には、文化企画として、社会派落語集団「笑工房」による創作落語を鑑賞しました。
 テーマは「二一世紀は組合だ!」。
 二〇年後の大阪を舞台に、労働組合の存在がますます重要であることを描いた作品で、笑いの中に労働組合の大切さ、存在意義を訴えかける、硬軟両面を併せ持った内容でした。
 会議室から場所を移して、座敷での口演ということもあり、桂福車師匠の軽快な話し口に参加者は聞き入ったり、思わず笑ったりと、リラックスした雰囲気での学習となりました。

笑いから得たもの
 二一世紀を目前に控え、労働者をめぐる状況は過去最悪の失業率など厳しさを増しています。将来、「やっぱり労働組合があってよかった」と思えるようにがんばろうと、参加者全員が感じたひとときでした。


八五〇名が結集 国公第二時中央行動

 十月十九日、国公労連は二〇〇〇年秋闘の第二次中央行動を行い、(1)昇格改善での要求実現、(2)二五%定員削減反対、(3)二年連続の賃下げとなる給与法「改正」反対、の三課題を結合し、人事院前要求行動・総務庁前要求行動・国会議員要請行動を展開しました。行動には国公全体で八五〇名の仲間が結集し、全運輸も在京支部を中心に六七名が参加しました。

 職務を正当に  評価せよ

 国公労連・東京国公の共催で行われた昼休み人事院前要求行動では、「国民の命と暮らしを守るため第一線で奮闘している組合員の職務評価が、行革の影響で年々低くなってきていることは許し難い」「人事院は枠外号俸者の解消や機関別・性別格差の是正などの問題を、俸給表改正でごまかそうとしている」などと訴え、「職務を正当に評価せよ」「標準職務表を抜本的に改善せよ」とシュプレヒコールを行いました。

 行政サービス切り捨てに反対し国民との対話を広げよう

 続いて行われた総務庁前要求行動では、第十次定員削減計画の強行、「二五%定員削減」という行政スリム化に反対し、二〇〇一年度予算要求にあたって、行政需要・業務量に見合う要員体制の確保を訴えました。主催者からは「第一線で奮闘している職場の仲間は、激務の中、もっと国民へのサービスを充実させたいと考えている」「今こそ国民との対話と共同を広げよう」との呼びかけのあと、決意表明では、全運輸を代表して武田中執が「相次ぐ定削により、業務増・長時間過密労働が日常化している」との深刻な職場実態を報告しました。最後に総務庁に向けて怒りのシュプレヒコールを行い、行動を終了しました。


新たな仲間の誕生!

常陸太田分会結成

 常陸太田航空衛星センター準備室は、九月に現地(茨城県常陸太田市)へ移転したことに伴い、独立した新たな分会発足をめざし、積極的なとりくみをすすめてきました。その結果、羽田航空支部の十九番目の分会として、常陸太田分会が結成されました。
 十月六日の結成大会では、組合員の大半が参加し、すべて一からのスタートということで、議事運営にとまどいもあり、緊張感も感じられましたが、分会規約や運動方針に関する活発な討議をつうじて、組合員一人ひとりが組織を盛り上げようとしていることが伝わりました。
 信任された前原分会長からは、「真っ赤な分会旗のように心の中も燃えるような気持ちで…」と力強い決意が表明されました。
 運輸多目的衛星新一号機は二〇〇二年度に打ち上げが計画されています。次世代航空保安システムの中心的役割を担う常陸太田分会の、今後の幅広い活動への結集を期待していてください。

羽田航空支部発



祝 40周年

 ―――航空管制支部

激動の時代を生きて きた支部の歴史

 航空管制支部は昨年十月に四〇周年を迎えました。当支部の歴史は、安保闘争が渦巻く一九五九年一〇月二五日、ジョンソン基地(現航空自衛隊入間基地)にあった運輸省航空交通管制本部で働く職員の組合「全航空職員労働組合管制本部支部」の誕生から始まります。その後、六二年の全運輸統一、六三年の東久留米移転、七七年の所沢移転などを経て現在に至ります。

盛大に開催

 去る一〇月二〇日、航空管制支部四〇周年記念レセプションが盛大に挙行されました。
 当日は、「沈まぬ太陽」のモデル、小倉寛太郎氏の記念講演で幕を開けました。スライドを交えた小倉氏の講演は、集まった七〇名を超える参加者に感動を与え、予定時間を大幅に越える熱気あふれるものとなりました。  式典では、三〇周年以降の歴代支部長の表彰が行われ、代表として第十九代支部長の小林勉氏が当時を振り返りながら挨拶されました。
 続くレセプションは、ハンドベルチーム「ベルニーニ」の演奏や蔵岡支部長他四名による鏡開きなどで一気に盛り上がりました。来賓の田中全運輸委員長、杉江航空安全会議副議長から挨拶をいただいた後、四〇周年記念行事の一環として行われたゴルフコンペ、テニス大会、カートレースの表彰式が行われました。
 最後に、さらなる団結を誓い「団結ガンバロー」で締めくくり、約二時間にわたる記念レセプションは、盛況のうちに閉会を迎えました。

これからもガンバロー

 支部発足から四〇年を経て、運輸省も来年一月には国土交通省となります。また、私たちの職場、東京管制部も、次世代航空保安システム導入で環境が変化しようとしています。職場とそこに働く組合員とともに歩む支部の役割は、ますます重要性を増しています。

 あなたの母性を守るために
  鎮痛剤 NO!
 10月・11月は母性保護月間です







ヨーロッパ交通調査
 10日間の旅硯(たびすずり)
(第6歩)
交運研調査団長
 田中茂富
 

 ようやくマドリッドに馴染み、国鉄調査も終ったので次の目的地・バルセロナに向かう。乗車するチャマルティン駅に行く前に、首都と南部のアンダルシア地方を結ぶ路線の起点駅アトーチャ駅を現地視察することにした。この駅には首都〜セビリア間四七一キロを二時間二十分弱で走破する国鉄自慢のAVE(標準軌道新幹線)が発着し、我々もその雄姿をみることができた。
 駅舎は巨大なドームに包まれ、まるで植物園の中にホームやレールがあるような感がする。記憶をたどれば、それはスウェーデン・ストックホルム中央駅と同じような造りだった(日本では、上野駅を一回り大きくし、コンコースに沢山の樹木が繁っているような)。ここで写真をパチパチ撮る。
 さて一行は、チャマルティン駅から新型急行に乗る。バルセロナまでの七百キロを時速百キロで走るとのこと。マドリッドを一歩出れば、そこはもうラ・マンチャ(乾いた土地)で、高原台地の風に吹かれるオリーブの葉を車窓から楽しめる。列車内にあるビッフェは昼時には超満員だ。カウンターに群がった人々が談笑しながらスパゲティやビールを楽しみ、それはもう日本の鉄道では失われた風景であった。我々もこの雰囲気に便乗してビールを飲み、「ああ国鉄はいい。日本の新幹線は殺風景だ」などと罵り合ったことである。