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機関紙「全運輸」2000年10月20日号(928号)

要求で団結し、職場に真の労働組合をつくろう
国民のための行政を確立しよう


定数拡大・職務評価アップに向け職場から要求を積み上げよう!−2000年十月期昇格闘争−

 全運輸は切実な昇格要求の実現をめざして、航空・運輸部門の昇格上京団行動、在京支部代表による人事院本院交渉(十月十日)など集中行動を展開しました。人事院本院交渉では、職場でとりくんだ昇格・特勤手当改善要求署名(二二、八五四筆)を提出し、深刻な昇格頭打ち解消にむけて当局責任を追及しました。

 国土交通省発足後も 現行水準を維持

 今回の昇格集中行動の第一の課題は、国土交通省への再編後も現行の昇格水準を維持・改善させることでした。これに対し、当局は、労使関係も含め、従来の労働条件を基本的に継承することを約束しました。人事院も、再編そのものを直接査定に反映するものではなく、人事の流れにそって査定を行うことを明らかにしました。

 行(一)三級、四級で の双子は許さない!

 第二には、航空の保安防災職種の行(一)三、四級双子の解消や女性差別是正など水準の底上げです。交渉で当局責任を厳しく追及し是正を求めました。
 第三の課題は、行(一)六級、専行三級を中心とする切実な団塊世代の昇格頭打ちの解消です。この間、「世代間の公平」という立場から一定の措置がとられてはきましたが、充分とはいえません。当局も、引き続き努力すると回答しました。

 職務評価引き上げ の抜本策を

>  そして第四は、出先を中心とする各機関の職務評価の引き上げです。この間、海・陸支局をはじめ一定の改善はありますが、航空関係では、二局体制のもとで、低い評価のまま据え置かれています。当局も最大限の努力を約束していますが、抜本的な改善が必要となっています。
 諸手当の課題では、調整額・特殊勤務手当の改善を中心に要求し、当局も努力することを約束しました。
 内示期には、目に見える成果がかちとれるよう奮闘しましょう。

とにかく定数拡大を  運輸部門

 運輸部門昇格上京団行動は、十月十二〜十三日、支部・本部含めて二四名の参加で開催されました。

 誰でも八級昇格を!

 会議では、「ポストしばりによる昇格遅れが深刻である」「転勤しているにもかかわらず、女性の五級昇格が遅れている」等の報告がありました。
 交渉にむけて、(1)団塊世代対策のための級別定数の拡大、(2)自動車運転手の部下数制限撤廃、(3)女性の昇任・昇格の差別及び全てのポストしばりの撤廃、(4)諸手当の改善、等を重要課題として「誰でも八級昇格」をめざして、とりくみを強化することを意志統一しました。

 終始歯切れ悪い回答

 官房人事課交渉では、職場の切実な要求に対して、人事課長から、「国土交通省の再編後においても良好な労使関係の維持を図っていき、団塊世代対策を含めて、全体の職務評価の引き上げに努力をしていきたい」との回答を引き出しました。
 また、「団塊世代対策については、定数拡大を図りながら、全体の職務評価を引き上げて解決に努力したい」「女性差別はない、適材適所の登用をしている」等、満足のいく回答に至っていないことから、今後も要求実現のため、ねばり強いとりくみが重要です。

言語道断の昇格実態  航空部門

 航空部門昇格上京団行動は、十月四〜五日、総勢七一名の参加で開催されました。
 一日目は、航空職場における重点課題について議論を行い、低く抑えられている職務評価の格上げ、団塊の世代対策を中心とした大幅な級別定数獲得を要求の基本とし、現在要求している運航情報官の処遇や特地手当改悪阻止のとりくみが急務であることを確認しました。

 三級双子を 即刻解消せよ!

 二日目は、航空局監理部長交渉、官房人事課長交渉を配置し、特に保安防災職種において行(一)四級定数不足から三級で双子が解消できない等極めて不当な実態や、施設職種では六級課長の解消、施設管理官の七級頭出しが急務であることを力強く訴えました。
 また、業務に見合った特殊勤務手当の改善や、運航情報官制度導入に伴う調整額、航空管制手当の新設について最大限のとりくみを求めました。
 これに対し、官房人事課、航空局は、「最大限努力する」など歯切れの悪い回答に終始し、不満が残りました。  次年度は、国土交通省としての定数要求であることから、労働条件の低下を許さないとりくみをより一層強化することが必要です。



昇格・特勤署名二二、八五四筆を人事院に提出!!





やくどう
 この夏以降、都内と横浜の美術館で開かれている世界四大文明展。このほど鑑賞し終えた。はるか紀元前数千年の昔、エジプト、メソポタミアなどの大河流域で営まれた人間社会にふれる機会であった▼古代の農耕具や生活必需品をはじめ、あの「眼には眼を」で有名なハンムラビ法典などにもお目にかかれた。また、相当離れた地域の四つの異文明が、陸・海路をつうじて交流し合いながら発達したことも興味深い。それにも増して、大河の流域だからこそ文明が発達したということに感動する▼評論家の森本哲郎氏いわく「水利を得るために人は流域に住んだ。しかし大洪水を御するのは容易ではない。莫大な人力とその集団を効率的に機能させる組織、社会制度の構築が必要になる。そうした知の結集と共同体が社会の基本を形成した」と▼大河や洪水に立ち向かう知力が進歩の源だったわけだ。我々は間もなく二十一世紀を迎える。その世紀に「平和と進歩」を構築するために、今の世代は何をなすべきなのだろうか。(S/T)



要求実現に向け、旺盛な活動を確認

女性協議会第八回総会 

 女性協議会第八回総会は、九月八〜九日の二日間、東京・南青山会館において、二二支部から六九名の支部代表、オブザーバーの参加のもと開催され、積極的な意見が数多く出されました。

女性の昇格前進にむけ 熱い議論!

 「男女差別」の課題では、昇任・昇格が遅れている実態、ポストしばりの問題について活発な意見が交わされ、高位号俸におかれている参加者からは、プロジェクトを組んで昇格要求をしていこうという、積極的な提案もありました。また、職場によって女性の採用にばらつきがあることが明らかになりました。
 「働きやすい職場」の課題では、育児休業、介護休暇、託児施設について特に議論されました。男女ともに育休、介護休暇をとりやすい環境を作らなければならない、託児施設は職場、地域、宿舎での設置が理想である、全国異動の職場では、これらの施設の情報が必要であるなどの意見が出されました。
 また、セクシュアル・ハラスメントの一掃には、相談窓口や管理職への研修とともに、実例の公表も必要との意見が出されました。
 「母性保護」の課題では、「生理休暇をとるな」という上司がいるなどの実態が明らかにされる一方、妊娠中のみならず、生理中の身体も大事にするべきであるなど体験を交えた発言もありました。
 「女性組織」の課題では、男性も含めたとりくみや、支部・分会での女性役員の活動の重要性についての意見が出されましたが、女性の声を要求に反映できるのは女性組織があるからこそとの意見も出され、支部ごとの要求前進にむけた体制づくりの必要性を確認しました。

男性とともに運動を

 女性の要求は女性だけの問題ではなく、解決もまた女性だけではできないことから、男性と一緒に運動していく必要があります。
 総会は、新たな一年を旺盛に活動することを参加者全体で確認し、総会宣言を採択して閉会となりました。



1500名の怒りを結集 国公第1次中央行動

 九月二九日、国公二〇〇〇年秋季年末闘争第一次中央行動が、賃金の二年連続切り下げとなる給与法「改正」反対、国家公務員の二五%定員削減・新たな定員削減計画反対、雇用確保・働くルールの確立などの要求を柱にとりくまれ、全体で五〇〇名(全運輸は在京支部を中心に六二名)が参加しました。
 冒頭、全労連・公務労組連絡会等の共催で、昼休み国会請願デモが行われ、九月二一日に開会された臨時国会にむけて、国民的諸要求の実現とともに、国公労働者の要求を、約千五百名の参加でアピールしました。
 引き続いて、国公労連の独自行動として、衆院内閣委員・参院総務委員に対する議員要請行動にとりくみ、給与法「改正」問題と定員削減問題を中心に要請しました。
 また、この行動と並行して総務庁要請行動が行われ、職場からとりくんだ「連判状」を手渡した後、総務庁前要求行動で力強いシュプレヒコールを響かせました。
 行動の最後は、日比谷野外音楽堂で中央総決起集会が行われ、小田川国公労連書記長が「公務労働者・国民を苦しめている悪政を変えるために奮闘する」と決意表明を行いました。また、公務労組連絡会山瀬事務局長から、「二年連続賃下げ阻止への国会議員宛『要請署名』(団体署名)に緊急にとりくむ」との行動提起があり、団結がんばろうで行動を締めくくりました。



青年の未来は、行動あるのみ
青年部第三三回定期全国大会
 九月二一〜二二日、東京「晴海グランドホテル」において、全運輸青年部第三三回定期全国大会が開催され、全国から五〇名の支部代表者が参加しました。大会では、九九年度の運動を総括するとともに二〇〇〇年度運動方針を決定しました。また、本部青年部の執行体制についても活発な議論がされました。

 役員体制の方向性 次回大会で決定

 大会では、各支部から「賃金が上がらないなかで、手当の改善を図るべき」「機関紙『あし』の定期発行を」等の発言が出されました。
 また、第二号議案の「本部青年部執行体制」については、在京支部を中心とした役員選出が困難な状況となっているため、地方を含めた役員体制の構築を提案しました。
 あなたの母性を守るために
  鎮痛剤 NO!
 10月・11月は母性保護月間です

 これに対して、「財政に不安がある」「地方への押しつけ」「討議時間が短い」などの発言がありましたが、討議の結果、一年間職場討議を行い、次回大会で決定することとしました。
 第三回青年交流集会については、「全国委員会と交流集会の同時開催は避けるべき」「交流集会の必要性はあるのか」などの発言がありましたが、討議の結果、交流集会を北海道で来年二月に全国委員会と同時に開催することを確認しました。

 とにかく行動! 青年パワーを 引き出そう

 いま、青年は経験不足という悩みを抱えつつ組合活動を行っています。この経験不足を克服するためには、自主的な活動や学習が必要となっています。
 青年は一に行動、二に行動、三四がなくて五に行動しかない!



ヨーロッパ交通調査
 10日間の旅硯(たびすずり)
(第5歩)
交運研調査団長
 田中茂富
 

 再びスペイン観光の話にもどる。実は、二日目の今日、交通事情調査団十二名はスペイン国鉄を訪問している。つまり調査団に漏れたメンバーは、「スペインに一日いるならトレドを見よ」で知られる世界遺産・古都トレドを訪ねたのだ。だからこの項は“箸休め”である。
 朝、マドリッドを出発し、バスで南下すること約一時間。行き先は、正式地名「カスティーリア=ラ・マンチャ地方トレド県」、ご存じピーター・オトゥールの「ラ・マンチャの男」(日本では松本幸四郎のミュージカル)の舞台だということ。
 六世紀初めから四百年間、ここを統治したイスラム帝国やカスティーリア王国の首都である。ということは、中世から異教のキリスト教とイスラム教が混じり合い、様々な建築物や町並みが形成されたことを意味する。そうした中世遺産が、例えば中心に聳える大聖堂であり、画家グレコの作品「オルガス伯爵の埋葬」を残すサント・トメ教会だ。
 また、この地には外国高官の立ち寄る宮殿ホテル=パラドール「オルガス伯爵」がある。そこで私たちも(高官ではないが外国人には違いないので)そのオルガス旧館に入り、十二種類のランチとワイン(五千ペセタ=約三千円)に舌鼓みを打った。そのうえ、かのグレコが描く名画「トレドの風景を」を我が目で確かめ、もう何も言うことがないほど“豊かさ”に浸る一日であった。