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機関紙「全運輸」2000年1月5日号(913号)

 機関紙「全運輸」は今年も全国の仲間の皆さんとともに、さらなる前進をめざして、より良い紙面づくりにとりくみます。
 組合員の顔が見える機関紙「全運輸」を今年もよろしくお願いします。
  全運輸教宣部一同

1. 前進
2〜32000年代に突入だ!!
   日本の各地で奮闘する運輸共闘のなかまたち
4〜6わたしたちの出番!!笑顔で迎えた2000年をよい年にしたい
   運輸共闘3単組の女性たちが本音で語る



いへんな倒産・失業・雇用破壊が日本列島を覆っている。失業者は三百万人を超え、雇用不安は中高年層だけでなく今春卒業の大学生や高校生をもまきこんでいる。
 リストラ・首切りの先頭に立っているのは、倒産の心配のない大企業だ。ルノーに買収された日産は、五つの工場を閉鎖し、千百四十五社の部品・資材調達先を半減させ、三万五千人の労働者を削減して関連企業や地域社会に大打撃を与える過去最大の「合理化」だ。このようなリストラは、フランスではEU指令によって禁止されている。

るんで悪さをつづける自自公三党に国民の怒りは頂点だ。日本を戦争しない国から戦争する国にするために、アメリカの戦争に自動参戦する戦争法、日の丸君が代法、盗聴法などの悪法を強行成立させ、行革で首相権限を強化。
 医療や年金など社会保障の改悪で社会的弱者を切り捨てる一方、産業再生法で企業のリストラを促進し、バブルの主犯の一つの大銀行のコゲツキに六十兆円の大盤振るまい。
 こうした悪政に参議院長野補欠選挙では七割が自自公ノーの審判。国会を解散し、国民の信を問えの声がひろがっている。

こに社会保障(二〇兆円)より公共事業(五〇兆円)に多くの税金を使っている国があるのか。欧米とは、全く正反対の日本の税金の使い方。公共事業のむだづかいで国と地方をあわせて六〇〇兆円の借金。国も自治体も財政難を理由に福祉・医療・教育分野のサービス低下と公務員の削減・労働条件低下を強要している。欧米に比べて少ない日本の国家公務員をさらに二五%も減らせば国民生活はだいなしだ。浪費型公共事業を優先する逆立ちした税金の使い方を国民本位に変えるなら、この流れは変えられる。

っかりとスクラム組んで二一世紀の扉をたたくとき。二〇〇〇年春闘の対決点は、財界がねらう「首切り・賃下げ春闘」を許すのか、それとも労働者の団結と反撃で雇用・生活改善の展望をひらくかだ。全ての国民との共同をひろげ、国民春闘として社会的に発展させよう。
 公務員の二五%削減と弱肉強食の規制緩和を許さず、雇用・身分・労働条件維持と国民本位の運輸行政の確立をめざすことが重要だ。
 国会解散・総選挙も間近。春闘で政府・財界にガツンと一発くらわせて二一世紀にむけて前進しよう。


やくどう
 十一月十八日、ILO(国際労働機関)理事会が、国鉄採用差別事件で勧告し、日本政府に早期解決を求めた。国鉄闘争に有利な追い風である▼勧告は「採用差別を容認した裁判結果は国際条約違反」とした上で、「不当解雇された労働者に公正な補償をすべき」としているから政府責任は重大である▼しかし、これで決着はしない。政府与党の解決策はまだ見えないし、来春の判決もある。何しろ、相手は「採用問題は継承の義務がない」と開き直り、当事者交渉を拒否する会社だ。民主主義のかけらもない資本の権化である▼最近の日産・NTTのような大リストラがはびこるのも、国家的不当労働行為が断罪されていないことによる。それに、旧国鉄は八七年まで公務公共部門であった。その意味でも国鉄解体と組合攻撃は、行革・リストラの元凶である。人ごとではない▼いま高裁判決にむけた署名が展開され、たたかいは高揚している。十三年に及ぶ国鉄闘争の勝利に、今日的意義があることはいうまでもない。(S・T)


2000年代に突入だ!! 日本の各地で奮闘する 運輸共闘のなかまたち

小人数でも がんばります  全港建宮崎支部

 全港建宮崎支部は、南九州の太平洋に面した宮崎県の重要港湾である宮崎港、細島港と観光宮崎の空の玄関として重要な役割を担っている宮崎空港の整備を行っています。
 宮崎港は、わが国でも有数の荒海である日向灘に面しており、高波浪が直撃します。海岸線は砂浜海浜であり、昔は大淀川の河口を入口とする入江内の小さな港でしたが七三年から砂州を開削し、直接太平洋から大型船の入港が可能な南九州の流通拠点港として生まれ変わり現在に至っています。
 事務所としては職員数二九名(組合員二一名)であり、毎年一〜二名の定員削減が続いており、事業執行に支障をきたしてきています。
 県国公においては、最少人数の単組でありますが、署名や諸行動においては結集してがんばっています。
 宮崎港は日向灘沖の日米共同演習中に、休養のためとして掃海艇等が二〇数隻入港し、景観を考慮した綺麗な観光船岸壁に接岸しました。我々が築いてきた港湾・空港施設が戦争の基盤になることを思うと複雑な思いがこみあげてきます。
 我々の使命は、国民に良質な社会資本を提供するものであり、「平和であってこそ」果たせるものといえます。
 省庁再編にあたっては、局の八ブロック化による人事配転や処遇等で職場内に不安が満ちています。
 行革問題や公共事業の変質攻撃に反対し、少人数ではありますが今年も団結してがんばります。


過酷な勤務を乗り越え  全気象富士山分会

 厳冬の富士山頂から、労働組合運動にご活躍されている組合員のみなさんに、新年のお慶びを申し上げます。
 富士山測候所では九九年一一月一日、三五年間にわたって気象事業に多大に貢献した、富士山気象レーダー観測業務が終了しました。同レーダーは、予報業務はもとより、天気予報番組や小説、さらには映画の題材として広く一般の方に親しまれ、レーダー廃止は勤務員として寂しい感もします。レーダー観測業務が終了した現在は、地上気象観測業務、通信業務、気象庁内協力業務としてオゾン・CO観測機器の保守に従事しています。
 職員は三週間交替で、冬は雪上車で五合目まで行き、そこからピッケル・アイゼンを身につけ山頂まで約六〜七時間かけて登山しますが、冬は天候状況によっては途中避難所で待機を強いられ、山頂まで数日かかることもあり、まさしく命がけの勤務です。
 測候所にいても、薄い空気の影響で鉱山業に悩まされ、一歩外に出れば、気温二〇℃・風速二〇m/sの世界で、測風塔や百葉箱の除氷作業、庁舎周辺の除雪、生活用水確保のためスコップ・つるはし・スノーダンプを使った採水作業に追われます。
 このような過酷な環境での勤務も、職員は富士山頂から見る壮麗な朝日・夕日、雪と氷に覆われた冷厳な冬の山頂、眩い程の下界の夜景や夜空を見たり感じたりすることで、過酷な勤務を乗り越え、気象労働者としての誇りを持ってがんばっています。


独法化の不安を払拭し  全運輸関東支部習志野分会

 バリバリーヒュンヒュンヒュン。陸上自衛隊のヘリコプターが演習場でホバーリングし、隊員が降下演習をしている。
 ヘリコプターが発する音と振動は、演習場の向かいにある、我が「習志野自動車検査登録事務所」を振動させ、音の聞こえない世界をつくりだし、仕事の手を止めさせてしまいます。
 習志野は、千葉県の西部、東京のベッドタウンとして今後も開けるであろう地域を管轄し、総勢二三名で自動車の検査登録業務をおこなっています(ちなみに東京ディズニーランドは、千葉県浦安市にあり習志野管轄です)。
 習志野は、関東でも有数の登録業務量を誇っていましたが、九七年一〇月に野田と分割しました。
 同時に登録職員も削減されましたが、平成大不況ともあいまって、何とか業務をこなしています。
 検査の職場では、独立行政法人化の話がすすむなかで、見た目に大きな動きがないことから不安が先行しています。
 その不安を払拭し、よりよい職場環境をつくり、国民のための行政を確立するためにも、職員が一丸となって団結し、要求していかなければなりません。


青年に「やる気」  全港建高松港支部

 私たちの職場は港湾、空港海岸、航路、環境など六つもの事業を行っています。職員数は全体で三七名でその内、青年部員は七名です。
 最近はどこの支部も青年部員が減ってきてると思います。高松港支部も例外ではありません。しかし、数も時には必要ですが基本は違います。やる気のある奴が何人いるかです。うちの支部はやる気のある奴が七人います。そうです、全員なのです。なかなか仕事の関係で地域の労働学校や勤通大に参加することができないなか、青年部独自で学習会を開き、日々学んでおります。また、遊びの面では月一回を目標にとりくんでおり、職場の人からは「次いつやるんや」との声が多く聞こえてくるぐらいです。職場の仲間に期待されていることを実感します。
 期待に応えるため前回の三大署名も青年部全員参加でとりくんで、全員が大きく目標を達成しました。また三回の上京団には、青年部からも三名が参加し、良い経験をさせてもらいました。
 これからは、迫り来る省庁再編に向けて色々なとりくみにできるだけ参加し、これからの自分の将来に直面する問題にぶつかっていき、安心して働ける職場を作って行きたいと思います。
 高松港支部は人数少ないけど燃えてるで。熱いッス。


二〇世紀最後の日を「どなん」で見よう  全気象与那国島分会

 与那国島は、沖縄本島から南西へ約五二〇km、台湾までわずか一〇〇kmに位置し、日本最西端で、まさしく国境の島です。東西約一二km、南北約四kmでガジュマルの葉状をした周囲約二四kmで、周辺は切り立った断崖で構成された小さな島で人口約二〇〇〇人です。
 この様な島の形状から、冬場に季節風が吹き荒れ断崖に波が打ち砕かれる様は大自然の雄大さを実感し、何ものもこの島に近づけない威厳を感じさせる。与那国島のことを昔から「どなん」と言うのは、このような過酷な自然状況から「渡るに難しい」島と書いて渡難(どなん)と言い伝えられてきています。
 厳しい自然現象ばかりでなく、晴れ渡る西空に年四〜五回、台湾の山々が遠望でき黄昏時を憩う優しさもはぐくんでいます。
 与那国町は、日本で最後に夕日が沈む地理的条件を活かし、「二〇世紀最後の夕日を島(与那国島)で見よう」と銘打って、今年と来年の二回、年越の一大イベント「二〇世紀さようならコンサート(仮称)」を企画し、町内外へ観光アピールを実施している。
 ぜひ、与那国島へ二〇世紀最後の夕日を見に来ませんか。島をあげてみなさんを、お待ちしています。
 最後に、今年も全気象与那国島分会は団結してがんばります。


港から海運支局の灯を絶やすな  全運輸中部支部徳山海運分会

 運輸共闘に結集する仲間のみなさん、あけましておめでとうございます。
 中部支部徳山海運分会は、中国運輸局徳山海運支局に勤務している職員で構成されている組合員数一五名の分会です。
 中国運輸局徳山海運支局は山口県徳山市に位置し、山口県の東部を管轄する中規模の海運支局です。
 特色としては、離島航路、雇入公認、失業保険金、外国船出入港数、開港場数が管内随一の規模で、物流の拠点を形成しつつも、地元の住民のニーズも依然とし高いということでしょうか。
 また、支局が新幹線駅から至便な位置にあるためか、一七名中八名の職員が新幹線を含む長距離通勤者であることも特色です。
 組合活動は、機関紙活動が盛んで、機関紙「ほにゃらら徳山」は全運輸の機関紙コンクールで最優秀賞一回、優秀賞二回のほか、常に入賞を果たしています。
 ところで過去職場は、度重なる定員削減や外国船監督官設置にともなう労働条件問題で揺れていました。
 また、行革攻撃による地方支分部局の統廃合が噂されていますが、「港から海運支局の灯を絶やすな」を合言葉に、今年も奮闘する所存ですので、ともにがんばりましょう。


「代替船」の実現を  全港建新潟港支部

 私たち全港建新潟港支部「白山丸(はくさんまる=一九六五年建造)」の職場は、信濃川の河口に位置する新潟港西区での浚渫作業を三四名の乗組員でおこなっています。今は、二月末まで東京で修理・検査・改造に伴う作業に精を出しているところです。
 さて、我々の最大の要求である念願の「代替船」が「油回収機能を具備した浚渫船」として実現する方向ですすんでいます。これは全国の全港建組合員の皆様の協力・努力が実を結んだもので大変感謝しております。現在、本船乗組員の中でも「代替船問題研究会」を発足させ、船体・浚渫・油回収等の研究会を定期的に行っていて、議論が盛んに交わされているところです。
 代替船の運航体制・定員等問題は山積みですが「国民の支持を得られる、よりよい職場」をめざし乗組員一同頑張っていきたいと思っています。
 全国の運輸共闘のみなさん、この二〇〇〇年という節目の年。未来へ向かって、元気を出して「要求実現」のため、ともに頑張りましょう。


「団結」で乱気流を乗り切るぞ!  全運輸東北航空支部仙台航大分会

 あけましておめでとうございます。
 航空大学校仙台分会では、訓練機を利用して全国の仲間のみなさんに年始のご挨拶に伺うつもりでしたが、諸般の事情により、この「共同デスク」の紙面をもって代えさせていただくことになりました。
 昨年は航空大学校にとって、合理化・独法化が一気に押し寄せてきた一年でした。そのたたかいの中で感じたことは、連携の大切さです。縦横の組織と連携し、九九年のはじめには四五〇〇筆を超える民営化反対署名を集約し、政府に提出することができました。また、例年にない数の連絡会議をもって、当局と交渉することもできました。
 なかなか思うようにすすまない部分もありますが、新年を迎え、心機一転がんばるつもりです。
 今年は、独立行政法人化という向かい風に立ち向かう一年となります。「団結」という強力なジェットエンジンでこの乱気流を乗り切っていきたいと思います。
 応援をよろしく。


根室壊滅か?!  全気象根室分会

 二〇〇〇年一月一日
  某テレビニュース
 「ガガガッ・ドンドンドド・・グァーガガガッ」
 レポータ「はい、こちら現場の根室です」
 キャスター「そちらの被害状況はどうですか」
 レポータ「ただいま自衛隊が瓦礫の撤去や行方不明者の捜索にあたっておりますが、市内全域に渡りほぼ全滅状態です。あちらこちらには放射能反応が強く立ち入り禁止の場所もあります。」
 キャスター「住民はどうしているでしょうか」
 レポータ「生存した住民の半数以上が釧路や中標津などに移動をはじめています。」
 そうこれはあの「ガジラ」が根室半島納沙布岬から上陸し、根室市内を破壊していった模様です。現在市内中心街は壊滅状態で、測候所の入っている合同庁舎も無残にも破壊され、測候所の機能も停止したままになっている。幸いにも職員には大きな怪我をした人はなく全員無事であるが、損害はあまりにも大きく復旧できるか心配である。しかし、職員は重要な観測地点である根室を無くしてはならないと、一生懸命になって復旧にあたる決意である。
 そんななか、追撃ちをかけるように私たちの職場にも「行革」という怪物の攻撃も激しくなってきています。私たち全気象根室分会団結してたたかう態勢も強化して、よりよい職場に復旧していくよう傷ついた体にムチ打ってがんばっていきます。
 おわり 
 
 このストーリーはあくまでフィクションであり架空のものですが、組合の決意については現実のものです。
 皆さん全部フィクションにならないよう祈っててください。




わたしたちの出番!!
笑顔で迎えた
2000年をよい年にしたい
運輸共闘3単組の女性たちが本音で語る

 二〇世紀最後の年の幕開けです。二一世紀に向かって、三単組から女性のみなさんに集まっていただき、職場のこと、家庭のこと、「ジェンダー」、女性としての生き方など、ざっくばらんに対談していただきました。
 また、国公労連女性協の武城さんにコーディネーターをお願いし、進行していただきました。
 予定の時間を大きく上回り、三時間にわたったこの座談会。すべてとはいきませんが、紙面にて紹介しましょう。


参加者紹介
 花岡久美子さん (全運輸本省支部)
 高野 幸恵さん (全運輸羽田航空支部)
 亀山 孝子さん (全港建二建本局支部)
 藤田 智子さん (全港建二建本局支部)
 兼城  薫さん (全気象東京地本)
 大沢 真弓さん (全気象関東中部地本)
 武城 順子さん (国公労連女性協)


まず自己紹介

武城(国公) 自己紹介から、私は全国税出身で、女性協で笹沼さんの後任として、三年前から専従をしています。どうぞよろしく。
兼城(全気象) 今三年目で、二年間は気象観測や天気予報を出す「現業」で夜勤もしていました。
大沢(全気象) 何かあった時の調査とか、冊子の発行の仕事をしています。現在の職場は三年目で、結婚していて五歳の息子がいます。前は観測の仕事をしていたんだけれど夜勤がきつくてかわりました。
花岡(全運輸) 運輸審議会事務局にいます。偉い先生がいる所で庶務の仕事をしています。就職して九年目。転勤は四回。
武城 エッ、多いですね。
花岡 出戻りで…
高野(全運輸) 羽田空港で管制官をしています。だから夜勤もあります。
武城 転勤したりすると試験があるって聞いたけど。
高野 職場ごとに条件が違いますから。
武城 やりがいのある職場ね。
藤田(全港建) 私は共済の仕事をしています。入って、三年目になります。
武城 どうして選んだの?港つくりたいとか、船が好きとか。
藤田 特になくて、公務員試験受かって、役所から電話がきて。
武城 四〇年前のわたしと同じね。
亀山(全港建)補償の仕事をしています。漁業組合と直接対応をしているワケではないですけれど。
 高校一年生、中学二年生と小学三年生の子どもがいます。子育てしていないのに、勝手に大きくなりました。
武城 皆さんだいたい仕事わかった?
 私は、自分が悩んだことについて、次の人に悩んでほしくないと思って、労働条件よくしようといろんなことしてきたのね。介護・育児休業や通勤緩和の運動をやってきました。通勤緩和は自分では使えなかったけれど、こういう成果はぜひ使ってほしいと思っています。

「ジェンダー」って何?

武城 「ジェンダー」「ジェンダー・ギャップ」っていう言葉知ってる?
亀山 週刊誌なんかでは見るけど。
武城 「ジェンダー」は五年くらい前から使われだした言葉。「セクハラ」は一〇年くらい前だから、「ジェンダー」ももう少しすると、もっと一般的になるんだろうね。社会的慣習のなかでの性的役割というか、「女らしさ・男らしさ」の基本ということです。「女だから」とか言われない?
花岡 家では「女だからそんなことしちゃいけない」ってよく言われました。高校の時は、剣道部に入って「男の人に負けられない」ていう感じで、結構楽しかったです。今、昇任・昇格で男性と差が出てきたりして、ちょっと嫌だなって思いますね。
武城 週刊誌やマスコミで「女らしい」がインプットされて、それに反発したり、そうなりたいって思ったり。わたしは「人間」として魅力的になりたいというふうに考えてほしいのね。こういう人になりたい!っていうのを若い人に聞きたいな。
高野 男とか女とかあまり考えたことなくて。大学の時も五〇人のうち女性は二〜三人だったし。本部女性協の常任になって、意識しはじめたところです。
大沢 気象では、夜は二人体制だから、その日突然に休みはとりにくいですね。
武城 わたし税務署にいたから、調査に行くと反発する人もいるし、危ない目にあった人もいる。肉体的弱点があるのだから、そこを考えてほしい。そうでないとちゃんとした仕事ができないよね。
 「結婚してる人見てたら大変そうだから、結婚しない」っていう人がいるよね。独身の四人は、結婚したら職場やめる?
藤田 仕事は続けたい、両立したいと思う。だけど結婚にはまだ早いし、そこまで考えていない。
高野 結婚しても仕事したい。でも、今の社会、女性は例えば夜勤の日でも朝ネボウしてはダメ、起きなきゃって。男性は、夜勤の日の朝にちゃんと起きたら「すばらしいダンナ」。男は結婚したら、生活ラクになるのかな。
兼城 父はすごく協力的、料理でもなんでも。男性もそういうものっていうイメージを持っているんだけど。
武城 わたしの子どもは「お父さんみたいな人がいないから結婚しない」って。いまは、結婚しなくても「変な人」って言われなくなったでしょ。
大沢 母は通産省に勤めていて、公務員は結婚しても続けるべきって言っていたし、私もそう思う。夫は同じ仕事をしていたので理解があったんですよね。だから起きなかった。夜勤の日は料理してラップかけぐらいはしたけど。「現業」の夜勤は子どもができるまではできたけれど、やっぱりきつくて。
亀山 ちょっとやっただけで「あそこのダンナすごい。」だけど「協力はする。助けてあげる」で主体的でないんですよね。
 職場では結婚して「仕事続ける?」って聞く人がいなくなった。仕事するのが当たり前、すごく変わったと思います。
武城 一般的には、結婚して働き続けるのは、男も女も大変ですよね、特に女性は。男はずるい。結婚するのは好きだからとか夢だとかいうけど楽してる部分はあるよね。
 私は、夫はずっとステキな人でいてほしいと思っているの。
 昔のCMで「わたしつくる人。僕食べる人」ていうのが大問題になって、そのころから平等思想が広まってきたと思うんだけど。
兼城 最近は男性でも料理つくる人多いと思う。つくりたい人がつくればいいと思う。
亀山 二人だけの時は、お互いに自分のことは自分でできるからいいけれど、子どもがいると放ったらかしにはできない。
兼城 たとえば女性は「今日は子どもの○○があるので」と帰ることができるけれど、男性はそうはいかない。周りが変わらないと。
亀山 職場に一人でも「帰りまーす」という人がいると、周りもそんなものかな って思ってくるんじゃないのかな。
武城 育児休業を男性がとることがニュースにもなってる。そこまできたのは確か。育児・介護休暇や保育時間とか、ずっと声をあげてきた成果なんだよね。

呼び方・呼ばれ方

武城 ところで国公女性協は、「婦人協」から名前かえたんだけどどう思う?
兼城 考えたことない。
武城 「婦人」という言葉にはすごく思い入れがあったの。婦人というのは掃除する人「掃除は女がするもんだ」ていうのがあって「それは違う、わたしたちは人間です」って言うために「婦人部」をつくって運動してきて、「均等法」などもできたわけ。
 たたかいの旗印というか、「婦人」に対置する男側の言葉がないので「女性」にしたの。若い人も入りやすいし。婦人て呼ばれるのは、やっぱりいやかな。結婚してる人みたいなイメージがある?
亀山 深く考えたこと、なかったなぁ。
大沢 全気象は今も「青年婦人部」なんですが。
亀山 青年と婦人を一緒にするのどうかなって思うんですよね。要求もめざすところもちがうのに。
武城 法律で言う「女子」(ジョシ)というのは、「オンナコドモ」を指しているのね。
 ところで、よく「ご主人」て言うでしょ。夫のことをなんて呼んでる?藤田さんは結婚してないけど家ではどう?おかあさんはなんて呼んでるの?
藤田 「おとうさん」。わたしが結婚したらなんて言うだろ……。
大沢 わたしは、結婚前に同じ職場で働いていたので、変わらずに「大沢さん」。電話で「ご主人いますか」と言われたとき「主人はわたしです」って言ったことがあります。
武城 召使いじゃないんだから「主人」はおかしいよね。わたしも、すごい葛藤があったんだけど、今は名字で呼んでるの。本当は名前で呼びたいんだけど。
 あと、「嫁に行く」とか「嫁にもらう」とか聞いたことない?
大沢 「嫁にもらう」というけれど、買われて行くわけではない。そういうのイヤでイヤで。
 誰かに紹介される時も、「ウチのヨメと孫です」。「私の名前はどこに消えたんでしょう」と思う。

セクハラは人権侵害!

花岡 飲み会の時に酌をしなさいとか、○長のとなりに座れとかあたりまえのように言われて「ああ、それが仕事かな」と思ってたぐらい。前はカレンダーとかベタベタ貼ってたみたいだけど、私が入った時は机の下に貼ってた。
兼城 貼ってるの普通と思ってた。最初の職場は沖縄で、現業の女性は初めてだったんですね。お茶くみはみんな自分たちでやってたし、飲み会の時も「課長の隣に行け」という人はいたけど「あなたは酌するために雇ったんじゃない」と言ってくれる人もいました。
 それから、現業は観測の実作業があって、気球あげるために高い所に登らなければならないこともあるんだけど、「女の人だからしなくていい」のような、気を使ってくれることもあったけど、逆にそれがイヤでした。女性も一人一人個性があって、できることはできるし、男性でもそうですよね。
大沢 公務の職場は、女性をアピールする職場じゃないですかぁ。特に気象の職場は理科系の人が多くて、世間の職場とはチョット違うと思う。
武城 女性の職域が拡大していく時、最初は大変。周りも自分も処し方がわからないのよね。そして女性は半人前と見られるのよね。
 私が若い時は冷房もなくて、男性は夏になるとチジミのシャツにステテコで仕事してた。(参加者「エーッ」)時代によって感じ方も変わってくるのね。
 「セクハラ」は人権問題です。相手の人格を認めていないということだし、権力を持っている人が持っていない人に対する嫌がらせだと思う。それから、ある部署には女性を付けないとかいう制度的なセクハラもある。
亀山 差別と区別は難しいけれど、これがセクハラっていうのが大分わかってきたんじゃないかな。それでも、相手がそんなにいやがっているのをなかなかわからない。イヤって言えない人を、周りがもっと見てあげないといけないんじゃないかな。
兼城 全気象では、組合員の枠を超えた「女性ネットワーク」をつくりました。何でも言ってくださいという感じで。
 今は手紙のやりとりやアンケートを始めています。当局の苦情相談窓口は男性が多いので、恥ずかしいと思うこともあるじゃないですか。それから、人によって感じ方が違いますよね。職場に一人きりだと、相談する相手がいなくて悩むことが多いんですよね。
亀山 普段から気軽に相談できる「女性ネットワーク」、いいですね。
大沢 それと交流集会なんかで「あっ、自分と同じ意見、同じ想いの人がいっぱいいる」なんて不思議に思ったり、びっくりしたり。一年に一回しかないけど、集団学習やコミュニケーションは大事だと思います。

自分の時間がほしい

武城 人は減らされても仕事は減らないなかで、なかなか難しいけれど、きちんと五時に帰れたら文化的にも磨けるし、視野も広げられると思うんだよね。
花岡 運動したいですね。週一回でも剣道とか、とにかく身体動かしたい。
兼城 外国語を習いに行きたい。でも帰りづらいし、土日は遊びたいし……。
高野 わたしは、交替制勤務だから、オフはプール通ったり通信教育受けたりしてます。 武城 いいねえ。
大沢 仕事量に見合った人員が絶対必要ですよね。一人が休んだから、誰かの負担になって、残業しなければならなくなるなんていうのでなく。
藤田 外国語とか、絵とか趣味をさがしたいと思っています。
亀山 ゆとりは全然ないです。そんななかでも、やりたいことをやりたいようにやってます。
大沢 前は週に一回専門学校に行ったり、テニス、プール、ステンドグラスなんかもしてたんだけど、今が一番時間がない感じ。
 子どもが小さいと、女性は仕方ないかもしれない。でも、子どもはおもしろい。「これは私にしかわからないぞ」みたいな……。
武城 「大変ねー」と言われるけれど、反応があるからイヤじゃないのよね。
 子育ては見通しが立つけど、介護はそれがないからつらいね。年金も危ない。若い人は子どもも少ないし大変。社会保障の課題は、ぜひ勉強してね。

社会のながれのなかで

武城 「日の丸・君が代」や戦争法など「戦争をする国へ」の動きのなかで、西村発言も出てきてすごく気になりますね。
亀山 公務員は戦場にかり出されるんですよね。
兼城 この前、日米地位協定の本を読んだんですけど、気象は軍事機密で、一番最初に戦場に行くって知ってショックでした。
高野 羽田空港の空域は、基地の関係ですごく狭いんですけど、就職した時からそうだから、当たり前に仕事しているんです。
花岡 普段の仕事をする上ではあまり憲法を意識しないです。法律読まなくても仕事はできてしまうし。
武城 通達行政だよね。
藤田 法が変わることによって仕事がどう変わるとか、実際言ってる場合じゃない。決められた仕事をこなしている感じです。
大沢 天気予報に携わると一通りは「気象業務法」を頭に入れておかないとダメなんです。全部の仕事がそれに基づいてすすめられています。
武城 「憲法守ります」って誓約して就職して、法律が決められるとそれに従うしかない。国家公務員は、国民を動員する側になってしまう。「憲法遵守職場宣言」はそういう意味で大切だし、「日の丸・君が代」も強制するなっていうとりくみをすすめないとね。ある県知事は「唱わない人は国籍を返上してもらう」なんてことを発言している。
亀山 日の丸はダメと思ってる人の考えを職場であまり聞かない。若い人は昔の話って感じで、普通に生活してて支障がないから話さない。
武城 オリンピックのイメージかな。
大沢 オリンピックは、国旗ではなくて選手団が決めた旗なんですよね。だから日の丸でなくてもいいんですよね。
藤田 この前の時も旗配ってたんでしょ。
亀山 駅伝状態。日の丸大事って思ってる団体はお金があるらしい…。

今年はこうする

武城 それじゃぁ、みなさんの今年の決意をどうぞ。
兼城 将来も、今みたいに仕事続けられたらいいな。三年間甘やかされてきたので、自分で自分に厳しくして、対等に接してもらえるようにしたいと思います。
大沢 仕事も育児もおもしろいですけど、自分のための時間を作りたいですね。
花岡 これからずっと仕事、続けていきたいですね。自動車の職場出身なんですけど、省庁再編で職場がどうなっていくのかとても心配。不安を取り除けるよう、しっかり運動したい。
高野 マイペースでやっていきます。
藤田 何かやりたい。週に一回は「帰る」って言って帰りたいな。
亀山 明るい話題をつくっていきたいと思います。
 民間のリストラ・首切り・倒産と比べると、公務員の「削減くらいいいじゃない」と言われるんです。そんななかでもサービスを低下させないのは、仕事に対する誇りだと思うんです。
武城 自分がイヤだとか、おかしいと思うことは声に出していく、それで少しずつ前進していくんだよね。
 元気で明るく、自由に意見の言える職場をつくりましょうね。そういう職場ではセクハラも起きないだろうし。特に女性が意識していくことが大切だよね。




新春スター
大人の女優へ脱皮中
女優 藤原紀香さん

 藤原紀香の顔を見ずに一日過ごすのは難しい―という表現がオーバーでないほどの超売れっ子。十本以上のCMを抱え、テレビや新聞、街中や駅、電車の中、どこかで必ず紀香スマイルに会えます。
 お正月映画ではもちろん主役の一人。「GTO」(東映)で反町隆史を相手に新聞記者役を演じています。
 「記者の役は初めて。これまでは、女の子っぽい役が多かったので、こういった男性的な役柄はおもしろい」と撮影中も意欲満々。「いつもは取材される側。演技にはその経験も生かしていきたい」と、撮影現場では記者の振る舞い方やカメラの構え方を”逆取材”するなど、楽しみながら役づくりを進めていました。  昨年は、「プレッシャーで押しつぶされそう。逃げ出したくなった」という緊張の中、目標だった連続ドラマの主演=「ナオミ」(フジ系)にも挑戦。秋にスタートした「危険な関係」(同)では、恋に苦悩する女刑事をシリアスに演じ、演技の幅も広げつつあります。
 今年六月には二十九歳。笑顔が素敵なアイドルから大人の女優としての脱皮が期待される二〇〇〇年です。
   ふじわら・のりか 一九七一年兵庫県生まれ。九二年大学在学中にミス日本グランプリ。東レキャンペーンガール等を経て、九五年映画デビュー。格闘技ファンとしても知られ、K1中継のゲストなどにも出演。



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